トランプは関税発動とインフレ退治のどちらを優先? ついに見えてきた「トランプ経済」の中身
市場が最も嫌う「不確実性」が排除されたのは朗報
世界経済には、引き続き景気後退やインフレのリスクが残ることになるが、少なくともトランプ政権の経済政策の方向性が全く見えないという不確実性だけは排除されたとみてよいだろう。
市場が最も嫌うのは先が読めないことであり、たとえ悪い材料であったとしても方向性が定まりつつあることは良いニュースともいえる。各国政府もトランプ政権の方針がハッキリしてきたことを受けて、交渉を本格化してくると予想される。
今後の世界経済はトランプ氏による不確実性への対処から、トランプ経済への具体的な対処にシフトすることになる。日本についていえば、関税が発動されれば輸出に打撃となるのはほぼ間違いない。日本企業の現地生産強化など、より具体的な提案が必要となるだろう。

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
消費者への支援はもう無理? トランプ関税で、大幅な方針転換を迫られた「景気対策」の行方 2025.04.24
トランプは関税発動とインフレ退治のどちらを優先? ついに見えてきた「トランプ経済」の中身 2025.04.03