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物価の基調的な上昇率、見通し期間後半には目標と概ね整合的な水準で推移=日銀展望

2024年04月26日(金)13時14分

 日銀は26日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、消費者物価の基調的な上昇率は徐々に高まっていくことが予想され、見通し期間後半には「物価安定の目標とおおむね整合的な水準で推移する」との見方を示した。写真は3月、都内で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Kentaro Sugiyama

[東京 26日 ロイター] - 日銀は26日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、消費者物価の基調的な上昇率は徐々に高まっていくことが予想され、見通し期間後半には「物価安定の目標とおおむね整合的な水準で推移する」との見方を示した。

消費者物価指数(生鮮食品除く、コアCPI)の前年比は2024年度に2%台後半となった後、25年度、26年度は「おおむね2%程度で推移すると予想される」という。輸入物価上昇を起点とする価格転嫁の影響が減衰する一方、25年度にかけて原油価格上昇の影響や政府の経済対策の反動が前年比を押し上げる方向に作用する見通し。

日銀は24年度のコアCPIの前年度比上昇率の見通しを2.8%(中央値)とし、前回の2.4%から引き上げた。25年度は1.8%から1.9%へ上方修正。今回初めて公表した26年度の見通しは1.9%とした。

物価の基調をより反映した生鮮食品とエネルギーを除くCPIの上昇率見通しは、24年度、25年度ともに前回の1.9%で据え置いた。26年度は2.1%とした。

経済・物価の見通しに対するリスク要因として、海外の経済・物価や資源価格の動向、企業の賃金・価格設定行動などを上げ、経済・物価を巡る不確実性は「引き続き高い」と指摘。「金融・為替市場の動向や、そのわが国経済・物価への影響を十分注視する必要がある」とした。

*〔表〕展望リポート:経済・物価見通し

ロイター
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