中国による台湾言論界の弾圧が始まった
中公新書の『新疆ウイグル自治区』も翻訳
世界史はモンゴル帝国から始まった、清朝もモンゴル帝国の再来だ――との立場を取る日本の歴史学者たち、例えば岡田英弘の『世界史の誕生』や杉山正明の『モンゴル帝国とその長い後』のような著作も相次いで翻訳・出版された。中国こそ天下の中心だとする中華思想を根本から見直す世論戦を、富察の八旗出版は主導してきたのである。
台湾を自国領と見なす中国にもし「統一」されたら、どんな運命的激変が待ち受けているのか。こうした台湾人の喫緊の関心にも応えようと、富察は日本の気鋭の政治学者・熊倉潤の『新疆ウイグル自治区―中国共産党支配の70年』(中公新書)の中国語版を今年2月に刊行した。中国語版には私も序文を寄せた。日本の客観的なウイグル研究の成果である、と誰もが認める学術的著作であるが、恐らくはこうした「反中国的」と見なされる著作を長く出してきた「罪」で、富察は拘留されたと考えられている。
出版関係者の逮捕は影響が大きい。2016年にスウェーデン国籍の香港の書店主が中国に拉致されたが、それ以降、香港では徐々に中国に批判的な本は出せなくなった。台湾はいわば中国語圏出版界の最後の砦である。この最後の砦が陥落したら、次は日本がターゲットとされるに違いない。
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