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南仏の国際機関から考える

大前敬祥|フランス

国際機関、フュージョン(核融合)、自己紹介

ITER機構エントランスからプロバンスの大地を眺める(著者撮影)

はじめまして

大前敬祥(おおまえたかよし)と申します。南フランスはプロヴァンス地方にあるITER機構という国際機関に勤務する国際公務員です。 まず最初の記事として、この機会に私の所属するITER機構 (https://www.iter.org)と私の携わっている仕事について紹介し、その上でどんな人間がどんな事を書く予定かを記したいと思います。

【ITERとは】

ITER機構とは、「ITER計画」というフュージョン(核融合)エネルギーが科学技術的に成立することを実証する為、人類初の核融合実験炉を実現しようとする世界7極(日本、欧州連合、米国、中国、ロシア、インド、韓国)35カ国で行う地球最大の超大型国際プロジェクトを実施する為に2007年に新規設立された国際機関です。

このプロジェクトの困難さ(そして面白さ)の半分は、科学技術(テクノロジー)の挑戦であり、もう半分は国際協調で人類共通の課題解決が出来るかという所にあります。核融合の詳しい話は、また別途機会のある時に書きたいと思いますが、一言で申し上げれば、有史以来の人類の課題のひとつである「エネルギー問題」を究極的に解決することのできるオプションのひとつであり、また昨今の温暖化問題を中心とした環境問題へのソリューションのひとつでもあります。ITERとは欧州の古くからの言語であるラテン語で道や旅を意味しています。ITER計画と共に既に人類の未来への旅が始まっています。

【仕事内容】

私は、このITER計画におけるChief Strategist / 首席戦略官として、プロジェクト全体の戦略立案及び実施サポートをしています。日々、国際機関トップであるDirector-General (機構長)の補佐官的な役割を持ち、この人類未踏の世界へ踏み出す旅の中で現れる様々なチャレンジに対して分析を行い、その上で意思決定パッケージを作成し提言、またトップによる意思決定が下された後には、そのアクションの速やかな実行を組織内で行います。

【バックグランド】

私自身のバックグランドは、核融合科学者ではなく、情報通信業界から戦略コンサルティング業界を経てITERに参画しています。これまで日本、米国、中国、香港、インド、スペインに居住/留学/勤務してきて、数年前に南仏に家族で移住してきました。

【記事の方向性】

専門は「グローバルxテクノロジーx経営戦略」なので、こうした切り口から今後色々なトピックを取り上げ、私の視点から論じて行きたいと思っていますが、ここでは特に欧州に住んでいる所をひとつの軸にしていきたいと思っています。

なお取り上げる対象は、マクロな国際政治経済に限らず、日常生活や文化等まで幅広く扱いたいと思っています。

どうぞこれから宜しくお願い申し上げます。

 

Profile

著者プロフィール
大前敬祥

「地上に太陽を創る」人類史上最大の国際プロジェクトITER計画の最高戦略責任者 | 世界7極(日欧米露中韓印)で国際機関―ITER機構を南仏プロヴァンスに設立、人類のエネルギー問題解決の為「核融合炉」を建設中←米系戦略コンサルティング←日系情報通信(インド&中国駐在)| 専門領域はグローバル×テクノロジー×経営戦略 | 香港科技大学(HKUST)ビジネススクール卒 | @takaomae

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