ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命防衛隊」の正体
IRAN’S GARRISON STATE
建国の父ホメイニはイラクとの戦争後に、疲弊した国家の再建を革命防衛隊に委ねた。結果、彼らはイラン経済の主要部門を手に入れた。政府の事業は入札なしで受注できるし、銀行業や製造、輸入、公共事業、海運業でも中心的な役割を果たすことになり、非合法の経済活動や制裁回避の密輸にも関与している。
革命後のイランは地域の安定をかき乱し、その影響力を国外に広げようとし、少なくとも90年頃までは革命の輸出に熱心だった。
イランは革命防衛隊を通じて中東の各地に代理組織を創設・育成し、シーア派のイデオロギーを広げ、イスラエルへの攻撃を繰り返し、アメリカを中東から排除し、イランに対する攻撃を未然に防ごうとしてきた。
これら代理組織のうち、最も有力なのはレバノンにおけるシーア派組織ヒズボラだ。
今やヒズボラは同国で政治的にも軍事的にも最強の勢力であり、レバノン政府の不安定化と機能不全をもたらし、イスラエルとは何度も大規模な衝突を繰り返している。
パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスもそうだ(ただしハマスはシーア派ではなくスンニ派)。さらにイエメンやイラク、アフガニスタンにも、革命防衛隊の支援を受ける武装集団がいる。
こうした国外での活動を担っているのは、革命防衛隊の約3000人の精鋭からなる「クッズ部隊」だ。イランの秘密工作や代理戦争の背後には必ず彼らがいる。





