最新記事
イラン

ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命防衛隊」の正体

IRAN’S GARRISON STATE

2026年3月27日(金)16時27分
グレン・カール (元CIA工作員、本誌コラムニスト)
イラン国旗を掲げて行進する革命防衛隊

イラン国旗を掲げて行進する革命防衛隊(2024年) MORTEZA NIKOUBAZL-NURPHOTO-REUTERS

<軍事、治安、経済、外交まで握る「国家内国家」──それが、イランの独裁体制を支える革命防衛隊だ>

2月28日のイラン攻撃開始以来、米軍とイスラエル軍が最優先の標的としてきたものは何か。革命防衛隊の弾道ミサイル保管庫とその発射台、彼らの指揮命令系統とその幹部だ。

なぜか。あの国を軍事的にも政治的にも動かしているのは革命防衛隊だと見抜いていたからだ。

その証拠に、空からの攻撃の第一波で最高指導者のアリ・ハメネイを殺害し、同じ日に別の場所で革命防衛隊司令官のモハンマド・パクプールも血祭りに上げた。あの国の頂点に立つ2人を、真っ先に排除したことになる。

それでも革命防衛隊はハメネイの後継者選びを主導し、息子のモジタバ(56)を素早く後釜に据えた。彼らが今も重層的かつ強固な組織として機能し、あの国の軍隊も社会も掌握している証拠だ。

革命防衛隊は40年前から、イランの安全保障と統治、外交、経済、治安の全てにおいて支配力を強めてきた。

モジタバ自身も過去には革命防衛隊に所属していた。戦時下のイランは文字どおりの「要塞国家」であり、軍事面でも国内の治安面でも革命防衛隊のエリート層が実権を握り、主要な決定を下している。

リーダーシップ
「AIに使われるか、AIを従えるか」 一橋大学が問う、エージェント時代の「次世代エグゼクティブ」の条件
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ソフトバンクG、オープンAI追加出資で最大400億

ビジネス

再送-〔アングル〕4月の日本株は波乱含み、「持たざ

ビジネス

アイリスオーヤマ、ライフドリンクC株を大量保有 純

ビジネス

英中銀、窓口貸し出しコスト引き下げ 担保品質に応じ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 3
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 4
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 5
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 6
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 7
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 8
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    日本経済にとって、円高/円安はどちらが「お得」な…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中