葬儀に来る「派遣僧侶」は、派遣会社に営業電話を半ば強制され、5割の紹介料を取られている
ポイントを付与し、提携寺院をランク付け
〔過去葬儀をご担当いただいたご葬家から、法事の依頼が弊社にあった件数に応じて、提携寺院さまにポイント付与し、そのポイント数により順位をつけさせていただきます。毎月ごとの順位は月初に更新し、お知らせいたします〕(155ページより)
ポイントによる提携寺院のランキングとは、もはやギャグの領域である。なお東法院は初回ランキングで45位だったが、以後は80位、138位と順位を下げていったという。
つまり「法要しませんか電話」をかけ続け、営業成果を得た同業寺院がいたということだ。
ここまでくると、さすがに「坊主丸儲け」どころの騒ぎではない。そして、僧侶としての誇りと、逼迫する経済状況との狭間で悩む著者のような僧侶が存在する限り、外野の立場で偉そうなことを言うべきではないなと感じたりもしたのだった。

『葬式坊主なむなむ日記
――檀家壊滅! 還暦すぎて派遣で葬儀に出かけます』
松谷真純・著
フォレスト出版
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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『この世界の中心は、中央線なのかもしれない。』( 辰巳出版)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。
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