ブレグジットから10年...「主権を取り戻す」というスローガンに敗れた「欧州の理想」は消えたのか?
軍用ヘルメット姿のメローニのポスターに赤く塗った手形を付けるローマのデモ隊(25年11月) MATTEO MINNELLAーREUTERS
<イギリスがEUを離脱してからの世界では、国家同士が遠ざかる傾向は進むばかり。EUに命を与えた構想の復活はもう望めないのか>
このところ、12月の声を聞くと思い出すことがある。2015年12月、当時野党だった英労働党の党首ジェレミー・コービンは、どこかで聞いたことのある言葉を新年向け演説に引用した。「今年は昨年より厳しい年になるだろう」
私が前に聞いた気がしたのは、これが母国アルバニアの独裁者エンベル・ホッジャの言葉だったからだ。彼はこう続けていた。「でも、来年よりはましだろう」
コービンの演説は大論争を巻き起こした。「労働党はマルクス主義のカルトなのか」から、「アルバニアの共産主義が残した傷を軽視している」まで、さまざまな批判があった。
私の幼年時代のアルバニアは世界でも有数の孤立した場所で、「修正主義」的な東側とも、「帝国主義」的な西側とも断絶していた。独自の時間に閉じ込められたタイムカプセルのような場所で、監視と抑圧による過酷な現実が支配していた。
新年が来るたびに、妄想と欠乏が増し、新たな忍耐が呼びかけられた。国家がきちんと投資したのは、防空壕くらいのものだった。
ただし、奇妙な話だが、当時多くの人が理解できなかったこのダークなユーモアは、後に振り返ると予言めいていた。コービンの演説は、左派が2016年以降に感じることになる憂鬱と不安を言い当てていた。
16年に英国民が選択したブレグジット(イギリスのEU離脱)は当時、破局の究極形と思われた。離脱支持派による「主権を取り戻す」という勝利の宣言は、西側のコスモポリタンなエリートたちを戦慄させた。
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