最新記事
ビジネス

「肌が焼ける痛み」で銃乱射を止める...米企業「ブルナ」の非致死性護身用デバイスの「威力」とは?

Company Offers Non-Lethal Self-Defense Option to Schools, Houses of Worship

2025年11月4日(火)18時40分
ピーター・エイトキン
銃のシルエット

(写真はイメージです)Maxim Hopman-Unsplash

<米ブルナ・テクノロジーズによる護身デバイスは、学校や宗教施設で相次ぐ銃乱射事件の抑止になるか?──>

アメリカのある企業が、非致死性護身用デバイス「ブルナ(Byrna)」を学校や宗教施設に導入し、銃乱射事件の抑止につなげようとしている。

【動画】「銃で撃たれたかと...」護身用「ブルナ」の威力とは? 人間に発砲する「実験動画」

インディアナ州に拠点を置くブルナ・テクノロジーズ(Byrna Technologies)のCEO、ブライアン・ガンツ(Bryan Ganz)氏は本誌のインタビューに次のように語る。「多くの場合、襲撃者に対してブルナを構えるだけで発射する必要すらない。自衛の意志を示すだけで十分な抑止力になる」

K-12スクールシューティング・データベースによると、学校での銃撃事件は年々増加傾向にあり、2023年には約351件、2024年には約336件と過去最多を記録した。

今年もすでに208件発生しており、8月にはミネソタ州のアナンシエーション・カトリック教会付属学校で銃撃事件が起き、子供2人が死亡、30人以上が負傷する惨事となった。

過去には、ドナルド・トランプ大統領を含む一部の関係者が、抑止策として教師に銃を持たせる案を提唱し、懸念の声が上がっていた。

最近では、トランプと支持者が、銃の所有に対してさまざまな制限を設ける提案をしており、その中にはトランスジェンダーの人々による銃の所有を禁じる案も含まれている。これに対して、全米ライフル協会は強く反発している。

東京アメリカンクラブ
一夜だけ、会員制クラブの扉が開いた──東京アメリカンクラブ「バンケットショーケース」で出会う、理想のパーティー
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

インフレリスクは均衡、想定より成長底堅い=クロアチ

ワールド

アングル:観光地や地下鉄駅でも結婚可能に、中国出生

ワールド

アングル:家賃値上げ凍結掲げる次期NY市長、不動産

ワールド

英7─9月賃金伸び鈍化、失業率5.0%に悪化 12
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中