最新記事
日本政治

【インタビュー】高市新総裁の経済政策「サナエノミクス」とは?...日銀判断に影響か

2025年10月9日(木)14時35分
高市早苗総裁

10月9日、 京都大学大学院の藤井聡教授はロイターとのインタビューで、自民党の高市早苗総裁(写真)の経済政策「サナエノミクス」に関連して、高市氏は「緩和的な金融政策が望ましいと考えているはずだ」として、日銀の利上げが遠のく可能性を指摘した。都内で4日代表撮影(2025年 ロイター)

京都大学大学院の藤井聡教授はロイターとのインタビューで、自民党の高市早苗総裁の経済政策「サナエノミクス」に関連して、高市氏は「緩和的な金融政策が望ましいと考えているはずだ」として、日銀の利上げが遠のく可能性を指摘した。

財政政策に関しては健全化の目標を提起しており、麻生太郎副総裁との間で意見が対立することはない、との認識を示した。

藤井氏は2012年から18年まで安倍晋三内閣で内閣官房参与を務めた。高市氏とは親交があり、同氏との共著「ジャパン・ファースト」も出版している。


 

―自民党総裁選で高市早苗氏が勝利した要因は。

社会の貧困化や移民をはじめとした外国人問題などを背景に、自民党員がいま強く望んでいたのは「積極財政」と「保守政策」だった。5人の候補者の中で、こうした政策を最も主張していたのは高市氏である。一方、小泉進次郎氏は緊縮財政論者であり、リベラリズム的な政策を主張した。決選投票で大差がついたのは、両者の違いが明確だったからだ。

昨年の総裁選では、党員票を裏切る形(注:1回目投票では高市氏が党員票で首位)で石破茂氏が勝利した。今年も裏切れば一度ならず二度までもということになる。しかも、今回は「フルスペック方式」を選んだ以上、党員の声をしっかりと聞くという前提があった。このような経緯から、麻生太郎氏の「党員票が多い候補に」という終盤の指示が大きな意味を持ったと考えている。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EU、脱炭素産業「域内製」要件化 中国依存低減へ新

ワールド

ロシア、インドに原油輸出振り向けも 供給混乱で=関

ワールド

オーストラリア、G7の重要鉱物同盟に参加 カナダと

ビジネス

中国金融機関、イラン紛争で中東向け与信リスク縮小 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中