大学専攻は文系より理系がお得? 女性では年収中央値に大きな差が

男女ともに理系卒の年収が高いが、それよりも男女差の方が大きい photoAC
<運動部経験者の年収も、そうでない人たちに比べて特に40代以上で高くなる>
教育は「投資」としての性格も持っている。国は一定額の教育費を支出し、どれほどのリターンが得られるかを踏まえ、支出の額を随時変更する。日本の学校教育の質は高く、優秀な人材が輩出されていることから、この事業は成功していると言っていい。GDPに占める公的教育費支出の割合が、先進国の中で最低レベルであることを考えると、成功し過ぎている、と言ってもいいくらいだ。
子を持つ親も、内心では同じように金勘定をしている。わが子を大学まで行かせようとするのは、大学を出ていたほうが高収入を得られると見込んでのことだ。当の子どもも然り。大学といっても多様な専攻があるが、どういう専攻に進むのが得なのか、という関心もあるだろう。
やや古いが、2012年に国立青少年教育振興機構が実施した調査では、成人男女に対し、最後に卒業した学校での専攻を尋ねている。25~54歳の大卒の有業男女を取り出し、大学在学時の専攻に依拠して文系群と理系群に分け、年収の分布を明らかにした。それをもとに各群の年収中央値を計算し、棒グラフにすると<図1>のようになる。
左側の全有業者を見ると、同じ大卒でも男性と女性では倍近く違う。女性は家計補助のパート就労が多いためだが、男子と比べて女子を大学に行かせることに消極的な親が多いのは、こういう(不当な)現実による。
専攻の差もあり、男女とも文系群よりも理系群の年収中央値が高い。女子では50万円近くの開きがある。これは既婚率や正社員割合の違いによると思われるが、正社員に絞っても傾向が変わらない(右側)。男女とも、年収は「文系<理系」となっている。
これは年齢を広く取った単年のデータだが、およそ40年(23~60歳)の就業期間のデータを累積した生涯賃金で見たら、かなりの差になるだろう。女子の理系職志望を、心無いジェンダー・メッセージで摘み取るのは社会的な損失だが、個々の家庭の経済面においても「もったいない」ことと言えるかもしれない。
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