「日本語のクチコミは信じるな」...豪ワーホリ「悪徳ファーム」の搾取手口とは? 英語のできない日本人狙いか

EXPLOITED ABROAD

2025年9月5日(金)18時25分
本田 歩(NNAオーストラリア記者、シドニー在住)

悪徳ファームは全体のどれくらいを占めるのかと松崎に問うと、「イチゴかブルーベリー農場の投稿ばかりの日本人向けのグループでは、半分は怪しいかもしれない」と言い、問題の多くは農場のオーナー自身よりも、オーナーの代行で労働者募集や給与明細作成などをして手数料をもらう「中間業者」にあるのではないかと指摘した。

また、中間業者が住居の手配をする場合、多くの労働者を住居に詰め込んで家賃収入を得る場合も多いという。


FWOの調査報告書でも、SNSやウェブサイトを通じてアジア系の労働者を集め、労働と宿泊施設をパッケージ化した斡旋ビジネスを展開し、その過程で給与控除や手数料の徴収を行う会社の存在が明らかになっている。

日本人が「外国人労働者」に

取材に協力してくれた高橋、伊勢、坂本には、「出稼ぎ」や「日本での生きづらさ」といった海外に行かざるを得ない動機はなかった。むしろ、既に海外経験のある友人や家族の勧め、報道などをきっかけに、「異文化体験」や「海外生活」に関心を持ったというありふれたものだった。

ワーホリを利用するハードルが下がり、日本の若者が簡単に「外国人労働者」になれる時代になった一方、ひとたび現地に行くと、ビザ更新のための適切な職場探しは人手過多などで厳しさを増している。

そういうなかで「とにかくビザを更新したい」と焦る若者たちの一部が、日本人の投稿などを見て違法な農場へと流れ込んでいるのだ。

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