ガザの記者が消された意味 本当の物語はもう世界に届かない
Killing the Witness: Gaza’s Journalists and the Global Blueprint of Disappearance
ガザで磨かれた弾圧システムは、決してガザだけにとどまらない。もし世界が見ている目の前でガザの報道陣があっという間に排除されるなら、どの戦場も、抗議現場も、収容施設も同じ運命を免れない。
どこでも、そうして始まるのだ。チェックの目を排除し、権力者が承認した説明だけを残し、他は存在しなかったかのように物語を書き換える。
記者を守ることは、真実という記録そのものを守ることだ。それは、正義が築かれる土台となるべき証拠だ。この記録がなければ、残るのは権力者に都合よく変えられる公式の物語だけだ。
この論理から自分は無縁だと思うアメリカ人への警告は明白だ。繰り返すが、ガザで洗練されたシステムは、そこにとどまらない。適応し、移動し、監視を恐れる権力者がいるあらゆる場所で展開される。
抗うことはできる。CPJや国境なき記者団(RSF)、地域の報道自由基金など、独立系や危険にさらされている記者を支援する。議員に対し、国内外で記者を守るための強制力ある保護策を支持するよう求める。ガザやその他の紛争地から命懸けで伝える人々の仕事を共有する。人々の声援、資金援助、拡散は、将来の惨事が記録から消されるのを防ぐ細い鎖の一部だ。
アルシファ病院外の報道テントは、小さな仮設のテントだった。そこにミサイルという過剰暴力を落とした狙いは、小さくも一時的でもなかった。どこであっても証人を守らなければ、肝心なときに私たちの物語を語る者は誰もいなくなるかもしれない。
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