千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打って出たときの顛末
「存在自体を否定された気に」...自室に引きこもった
ということで、気持ちが"ぐらんぐらん揺れた"のだそうだ。
だが前述した年収や政治思想の話、大物と言われて自尊心がうずいてしまうあたりも含め、個人的にはどうも釈然としない。
ともあれ最終的に日本維新の会の公認候補として千葉13区に立候補した著者は、自民党公認のM候補(10万227票)、立憲民主党の候補者(約8万票)に大差をつけられ、3位(4万2473票)で"想定外の惨敗"。維新の会は比例の南関東ブロックで3議席を獲得したが、著者は僅差の4位(次点)だったそうだ。
19年ものあいだ市長を務めた鎌ヶ谷市の得票も2位に甘んじるという事態に、私の存在自体を否定された気になった。(200ページより)
確かに、そういうものなのかもしれない。メンタルがやられ、しばらくは自室に引きこもったなどと聞くと、選挙とは本当に大変なものなのだなあと思わざるを得ない。
目下の第27回参議院議員選挙でもきっと、こうしたドラマが展開されることになるのだろう。そういう意味で本書は、選挙のリアリティを実感するためには絶妙なタイミングで登場したと言える。
だがその一方、先に触れた"釈然としない部分"が、読み終えた後もずっと心の中に残り続けているのも事実。それは、これまでの「日記シリーズ」からは感じられなかった、なんともモヤモヤした思いだ。
ご自分では気づかれていないだろうが、庶民感覚とは明らかにかけ離れた部分がそこかしこに顔を出すのである。
もちろんそれは個人的な感じ方なので、単に私の視点がずれているだけかもしれない。その可能性も大いにある。しかし、だからこそまずは本書を読んでいただき、最終的な判断は読者諸氏に委ねたいと思うのだ。
『市長たじたじ日記――
落下傘候補から、5期19年、市長務めました』
清水聖士 著
フォレスト出版
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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。ベストセラーとなった『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)をはじめ、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。最新刊は『現代人のための 読書入門』(光文社新書)。
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