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カンボジア前首相への「おじさん」発言で国内反発...タイ首相を襲う「司法クーデター」

Turbulence in Thailand

2025年7月8日(火)12時45分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌)

ペートンタンは一連の発言は交渉戦術だと主張しているが、軍に近い保守派だけでなく、民主派からも辞任の要求が高まっている。保守派で与党第2党のタイ誇り党は、音声流出直後に連立政権から離脱。7月1日に内閣改造が発表されたところだった。

上院議員たちは申し立てで、ペートンタンの電話のやりとりは責任感と倫理観が欠如しており、国の主権を脅かすと指摘した。保守派は昨年8月にペートンタンが首相に就任して以来、父親のタクシン・シナワット元首相の傀儡だと批判してきた。

ペートンタンは職務停止の決定を「謙虚に」受け入れると表明し、フン・センとの電話では国の主権を守ることを第一に考え、「個人的な利益」はないと強調した。

軍と王室派の既得権益

今回の決定は、タイの政治で繰り返されてきた司法介入の最新例でもある。タイの司法制度は保守派の既得権益のとりでとなり、軍と王室支持派が群がって、多党制民主主義に足かせをはめている。

憲法裁判所は昨年8月、民主派の最大野党だった前進党に対し、不敬罪改正の公約は体制転覆につながるとして解党を命じ、前党首ら幹部人に10年間の政治活動禁止を言い渡した。いずれもタクシン派と対立している保守派と王室支持派の活動家による申し立てだった。

その直後にタクシン派の最大与党・タイ貢献党のセター・タウィーシン首相が閣僚任命をめぐって憲法裁判所により解任され、同党のペートンタンが首相に選出された。

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