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中東情勢

イランに残された「7つのシナリオ」とは?...自制か報復か

Seven Options for Iran After US Attacks

2025年6月23日(月)15時55分
マシュー・トステヴィン、アミール・ダフタリ
テヘラン市内でのアメリカへの抗議活動(2025年6月22日)

テヘラン中心街でアメリカによるイラン核施設への攻撃を非難する抗議デモ(2025年6月22日) Morteza Nikoubazl via Reuters Connect

<さらなる衝突か、再び交渉のテーブルか...アメリカの攻撃を受けたイランが取り得る選択肢について>

トランプ大統領による「報復すれば、さらなる軍事行動をとる」という脅しに直面しながらも、アメリカによる3つの主要核施設攻撃への対応を決めなければならない。以下は、イランがとり得る行動の7つの選択肢である。


1. 核協議の継続を模索

イランは今年初め、核開発をめぐる争いの平和的解決を見出すためにアメリカとの協議に臨んだが、トランプ大統領を満足させるだけの迅速な動きは見せなかった。そして先週、イスラエルがイランへの攻撃を続ける一方で、さらなるアメリカとの協議を拒否。

そしてイスラエルの空爆が続く限り、協議の継続はないとイランは表明。これがアメリカによる攻撃決定の背景にあった可能性がある。

協議の最大の争点はウラン濃縮であった。核兵器の原料にもなる濃縮活動をアメリカは一切認めない立場を貫いたが、イランは平和利用のためであり、放棄には応じないとして対立が続いていた。

2. 国際的な反米世論の形成

イランのアラグチ外相は、アメリカによる攻撃は国際法違反であり、国連憲章および核拡散防止条約(NPT)に反すると非難した。

この非難には中国やロシアなど、イランと関係の深い国々が追随する可能性がある。ただし、仮に国連安全保障理事会で非難決議が採択されても、アメリカが拒否権を行使する公算が大きい。より重要なのは、中国やロシアが、それ以上の措置を実際に取るかどうかだ。

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