機密文書公開の狙いとは

この発表はイランとイスラエルの長きにわたる対立の中で行われたものだ。

イランは、2020年に発生した、核科学者のモフセン・ファクリザデが何者かに銃撃され死亡した事件はイスラエルの仕業だと非難している。 一方、イスラエルもイランが武装勢力に武器を供給してイスラエルの資産を標的にさせていると主張している。

昨年には、イスラエルが在シリア・イラン大使館を空爆、その後、両国が報復攻撃を行う事態となった。大規模な衝突に至るようなエスカレーションは回避されたが、両国間の緊張は今も続いている。

米クインシー研究所の中東地政学の専門家、トリタ・パルシ副所長は本誌に対し、「イスラエルとイランの間では情報戦が続いている。最近のイスラエルでの逮捕事例を見る限り、イランは相当数の協力者をイスラエル国内で獲得しているようだ」とイランの情報収集能力について語った。

「ただ、イランが得たとされる文書がこれらの協力者によるものか、また実際に重要な情報が含まれているかどうかは、今後の公開を見なければ分からない」

また、「イランはイスラエルの未申告の核兵器計画に注目を集めさせようとしているのかもしれない。しかし、イランとは異なり、イスラエルは核不拡散条約(NPT)に加盟しておらず、核兵器開発を法的に禁じられてはいない」とイランの狙いを予想した。

中東のパワーバランスはどう変わる?
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