まさか警官が「記者を狙った?」...LAデモ取材の豪リポーターが警官の「弾」で負傷、カメラが捉えた「発砲の瞬間」
Journalist Shot by Police 'Rubber Bullet' at LA Protests
この一件は、抗議活動の最前線で取材を行う記者たちが直面する危険を改めて浮き彫りにするとともに、社会に不可欠な情報を伝える彼らの役割の重要性を強調するものだ。
オーストラリア外務貿易省(DFAT)の報道官は、「在ロサンゼルス総領事館は、抗議活動中に負傷したオーストラリア人と連絡を取っており、必要に応じて領事支援を提供する準備がある」と述べた。
一方、アンソニー・アルバニージー豪首相には、トランプ大統領に対して「緊急の説明」を求めるよう要請している。
現地では州兵が動員されて警察の支援にあたっており、ロサンゼルスの主要な交差点では装甲車や軍の人員が確認されている。
近年、ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists)や国境なき記者団(Reporters Without Borders)などの団体は、抗議活動中に報道関係者を標的とした暴力が増加しているとして、アメリカを警告対象に挙げている。
ジャーナリスト保護委員会が2024年に発表した報告書によると、アメリカ国内での報道関係者への攻撃は、2023年から2024年にかけて50%以上増加。暴力やオンラインでの嫌がらせ、法的圧力、さらには警察による直接的な攻撃など、記者たちは多様な脅威に直面している。
また国境なき記者団も、抗議デモを取材中の記者に対する逮捕や暴力を非難し、法執行機関に対し、すべての報道関係者の権利を尊重し保護するよう強く求めている。