最新記事
抗議デモ

まさか警官が「記者を狙った?」...LAデモ取材の豪リポーターが警官の「弾」で負傷、カメラが捉えた「発砲の瞬間」

Journalist Shot by Police 'Rubber Bullet' at LA Protests

2025年6月10日(火)14時07分
ダン・コディ

この一件は、抗議活動の最前線で取材を行う記者たちが直面する危険を改めて浮き彫りにするとともに、社会に不可欠な情報を伝える彼らの役割の重要性を強調するものだ。

オーストラリア外務貿易省(DFAT)の報道官は、「在ロサンゼルス総領事館は、抗議活動中に負傷したオーストラリア人と連絡を取っており、必要に応じて領事支援を提供する準備がある」と述べた。

一方、アンソニー・アルバニージー豪首相には、トランプ大統領に対して「緊急の説明」を求めるよう要請している。

現地では州兵が動員されて警察の支援にあたっており、ロサンゼルスの主要な交差点では装甲車や軍の人員が確認されている。

近年、ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists)や国境なき記者団(Reporters Without Borders)などの団体は、抗議活動中に報道関係者を標的とした暴力が増加しているとして、アメリカを警告対象に挙げている。

ジャーナリスト保護委員会が2024年に発表した報告書によると、アメリカ国内での報道関係者への攻撃は、2023年から2024年にかけて50%以上増加。暴力やオンラインでの嫌がらせ、法的圧力、さらには警察による直接的な攻撃など、記者たちは多様な脅威に直面している。

また国境なき記者団も、抗議デモを取材中の記者に対する逮捕や暴力を非難し、法執行機関に対し、すべての報道関係者の権利を尊重し保護するよう強く求めている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

マレーシア首相、1.42億ドルの磁石工場でレアアー

ワールド

インドネシア、9月輸出入が増加 ともに予想上回る

ワールド

インド製造業PMI、10月改定値は59.2に上昇 

ワールド

ベルギー、空軍基地上空で新たなドローン目撃 警察が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中