マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
Gone to Pot
最近の研究では、大量のマリフアナ使用と認知障害や注意力の低下、精神疾患や統合失調症との関連性が指摘されている。米疾病対策センター(CDC)の23年の報告では、より強力な品種が一般的になるにつれ、マリフアナ関連の入院が大幅に増加した。特に、まだ認知機能が発達途上である10代の間で健康被害が増えている。
非営利団体「マリフアナへの賢いアプローチ」のケビン・サベット代表は、今の売り込み方を強く批判している。
「最近のマリフアナは、非常に高強度になるよう栽培段階から調整されている、これが精神疾患や統合失調症、自殺、IQの低下などの記録的な増加につながっている」と、サベットは言う。
「弊害がようやく理解され始めたところだと思う」
マリフアナが合法化された州では、ティーンエージャーの使用が増えているようだ。ニューヨークでは高校生の間で蔓延していると、ニューヨーク・タイムズ紙は報じている。高校の教員たちによれば、トイレで生徒が大麻成分を吸引するのが日常の風景になっているという。
問題は学校の中だけにとどまらない。21年の報告書によると、コロラド州(12年に全米で初めてマリフアナを合法化した)では直近6年間に、マリフアナを使用して自動車を運転したことによる交通事故の死者数が約1.4倍に増加している。