【徹底解説】次の教皇は誰に?...教皇選挙(コンクラーベ)のルールから2つの派閥、「ダークホース」まで

Who Will Be the New Pope?

2025年4月30日(水)17時50分
テオ・ゼノウ(ジャーナリスト、歴史家)

88歳で亡くなったフランシスコ教皇

88歳で亡くなったフランシスコ教皇(2018年8月) JOE GIDDENSーIPAーZUMAーREUTERS

新しい教皇が決まるまでの間、バチカンの実務を仕切るのはカメルレンゴ(秘書長)の地位にあるケビン・ジョセフ・ファレル枢機卿だ。

まずは遺体にエンバーミング(衛生保全処置)を施し、3日間はサンピエトロ大聖堂に公開安置する。それからひつぎを閉じ、サンピエトロ大聖堂(天候が許せば大聖堂の前にある広場)で葬儀を執り行う。


葬儀は首席枢機卿が司式する。現職のジョバンニ・バッティスタ・レ枢機卿は1960年代からバチカンの公職にあって複数の教皇の死に立ち会っているから、葬儀の手続きには最も通じている。

20世紀に入ってから、歴代の教皇はサンピエトロ大聖堂の地下にある墓所に埋葬されてきた。だがフランシスコは23年に、自らの意思でローマ市内のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に埋葬するよう定めた。聖母マリアを「深く崇敬」すればこそだ。

「聖霊の導き」により

公式の服喪期間は9日間だが、後継者選びは教皇が死去した瞬間から始まる。イタリアには「一人の教皇が死ねば代わりの者が立つ(代役はいくらでもいる)」ということわざがあるくらいで、「イエス・キリストの代理人」を務める候補はいくらでもいる。

新しい教皇を選ぶ手続きは、映画の題名どおりコンクラーベ(教皇選挙)と呼ばれる。通常は葬儀後2週間ほどで実施されるが、参加できるのは80歳未満の枢機卿(カトリック教会の最上位聖職者)のみ。

現時点で世界に252人いる枢機卿のうち135人だけが投票権を持つ(ちなみにカトリック教会には40万人以上の聖職者がいる)。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ニデック、改善計画・状況報告書を提出 第三者委報告

ワールド

タイの政党、総選挙に向け愛国主義路線強調

ワールド

米、ワクチン団体への資金提供に条件 水銀系防腐剤の

ビジネス

3時のドルは152円後半、4日ぶり反発も戻り限定的
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 4
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    生活保護と医療保険、外国人「乱用」の真実
  • 10
    「発生確率100%のパンデミック」専門家が「がん」を…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 8
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 9
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中