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ウクライナ戦争

戦時下での選挙は「ロシアの思う壺」...ウクライナが急いで大統領選を行ってはいけない「これだけの理由」

Why Elections in Ukraine Will Not End the War

2025年4月22日(火)17時30分
アンドレアス・ウムランド(スウェーデン国際問題研究所研究員)

国内の政治評論家らは、戦後は退役軍人が政界で重要な役割を果たすと予想している。

最前線や司令部での経験を持つ現役軍人や元軍人は、ロシアの脅威から国を守るのに適しているだけでなく、従来の政治家よりも腐敗が少なく愛国的で、指導者としての資質があると国民は考えている。元兵士が政界に大量に参入すれば、ロシアに対するウクライナの姿勢は軟化するどころか硬化するだろう。


米政府の3つの判断ミス

米政府が最近、ポロシェンコとユリア・ティモシェンコ元首相と非公式に接触したことは、明らかにゼレンスキーの後継者候補への働きかけを意図したものだが、3つの判断ミスが浮き彫りになった。

第1に、ウクライナ政治に詳しい評論家は、ティモシェンコまたはポロシェンコの大統領就任は非現実的だとして否定するだろう。両者とも国会議席を保持しているが、国民にとって彼らは過ぎ去った時代とソ連崩壊後の問題を抱えた古いウクライナの象徴だ。

第2に、2人とも早期の選挙への反対をアメリカ側に明確に伝えている。彼らは戦時中の選挙運動に対する国民の拒否反応を理解している。

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