最新記事
トランプ政権

政府効率化省(DOGE)長官は「マスク氏ではない」が「誰かもわからない」...米政権が隠し続ける「トップの正体」

WE KNOW WHO IT REALLY IS

2025年2月26日(水)15時22分
マーク・ジョセフ・スターン(スレート誌司法担当)

トランプは大統領選後にDOGEの創設を発表した際、マスクと、起業家で共和党の指名争いから撤退したビベック・ラマスワミを共同のトップに指名した。マスクは速やかにラマスワミを追い払い、大統領就任式までに組織を完全に掌握した。

トランプは就任後、既存の政府組織である米デジタルサービス(USDS)内にDOGEを置いた。そして連邦政府機関に対し、「大統領のDOGEアジェンダ」を実施するために「DOGEチーム」の設置を命じた。


こうしたDOGEの迷路は、組織の実態を明確にすることを意図的に難しくしている。大統領令によると、DOGEはUSDSの管理者に「統括される」。しかし、USDSの責任者だったテッド・カルステンセンは、マスクのチームに締め出される形で2月6日に辞任した。

司法省の見解が矛盾する訳

マスクは自分がDOGEのリーダーだと公言し、米国際開発庁(USAID)などの閉鎖は自分の手柄だと主張している。彼があらゆる意味で一連の作戦の首謀者であり、直接の命令と世間に向けた発言を組み合わせて政府機関を巧みに攻撃していることは明らかだ。

トランプは大統領執務室でマスクと共に取材に応じ、DOGEをマスクの「チーム」と呼んだ。19日にはマスクがDOGEの「責任者」だと明言した。トランプは大統領として、全ての行政官の採用、解雇、配置転換を自由にできる絶対的な権限があると主張している。

要するに、トランプがマスクはDOGEの責任者だと言うなら、マスクがDOGEの責任者なのだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、FRB次期議長の承認に自信 民主党の支

ワールド

エプスタイン文書追加公開、ラトニック・ウォーシュ両

ワールド

再送-米ミネソタ州での移民取り締まり、停止申し立て

ワールド

移民取り締まり抗議デモ、米連邦政府は原則不介入へ=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 3
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 4
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタ…
  • 5
    「着てない妻」をSNSに...ベッカム長男の豪遊投稿に…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 6
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中