政府効率化省(DOGE)長官は「マスク氏ではない」が「誰かもわからない」...米政権が隠し続ける「トップの正体」
WE KNOW WHO IT REALLY IS
一方、司法省は17日、ワシントン連邦地裁のターニャ・チャトカン判事に提出した書類で、マスクはDOGEの責任者ではなく、大統領の上級顧問だと述べた。
宣誓供述書では、マスクはDOGEで働いているのではなく、「大統領に助言して、大統領の指示を伝える」ために動いているにすぎず、「政府の意思決定を行う実際の権限も正式な権限も持っていない」と記している。
この主張はトランプとマスクの公の発言や行動と完全に矛盾し、それならDOGEの責任者は誰なのかという喫緊の問題を再燃させる。
DOGEの責任者はDOGEに対する訴訟に参加している。職員が大量の個人情報にアクセスすることに異議を唱える訴訟でも、19日に「米DOGE長官代理」が意見書を提出。訴状では他の被告は氏名が記されているが、この人物は役職名のみだ。
建国の父たちの懸念が的中
マスクのDOGE支配を隠蔽しようとする米政権の情報コントロールの本音は、倫理や透明性に関する法律の回避より根深いところにある。それは、憲法そのものを回避しようとする試みだ。
現実として、DOGEは米議会の承認なしに、マスクを事実上の長とする本格的な連邦機関として機能している。この状況はDOGEに対する訴訟で指摘されているように、二重に違法である。