最新記事
爬虫類

「ゾワッとする瞬間...」大ヘビが小ヘビ2匹を吐き出す、そのうち1匹は生存!

Four-Foot Snake Throws Up Smaller Snakes– And One Was Still Alive

2024年9月19日(木)19時00分
ジェス・トムソン
大ヘビが小ヘビ2匹を吐き出す、まさかの生存劇!(写真はイメージです) Amber Wolfe-Unsplash

大ヘビが小ヘビ2匹を吐き出す、まさかの生存劇!(写真はイメージです) Amber Wolfe-Unsplash

<巨大なヘビが飲み込んだ2匹の小ヘビのうち、1匹が奇跡的に生還。ジョージア州で起きたこの衝撃的な瞬間が、自然の神秘を改めて感じさせるものとなった>

ヘビがこれほど怖いと思えることはそうそうない。大きなヘビが、2匹の小さなヘビを吐き出したところに研究者が出くわした。うち1匹はまだ生きていた。

【動画】「思わずゾワッ...」大ヘビが飲み込んだ2匹の小ヘビを吐き戻し、そのうち1匹が生存!

このゾワゾワするような出来事は、ジョージア州天然資源局野生生物資源課がフェイスブックで共有した。写真には体長約1.2メートルのヘビと、餌食になった2匹が写っている。

吐き出されたヘビのうち生きていた1匹は、ネズミを1匹食べたばかりだったことが判明。まるで自然界のマトリョーシカ人形だった。

「昨年11月、連邦法で保護されているトウブインディゴスネークの調査を行っていたところ、野生生物技官のマット・ムーアが驚くべき発見に出くわした。ジョージア州南東部で体長4フィートのがっしりしたインディゴ1匹を捕獲してタグを装着した後、ムーアはこのヘビが別の2匹を吐き戻していたことに気付いた。若いナミヘビと、幼生のヒガシダイヤガラガラヘビだった」。野生生物資源課はそう伝えている。

「このガラガラヘビは、インディゴスネークにとってはやや『煮え切らなかった』らしく、まだ生きた状態で吐き戻された」

トウブインディゴスネークはアメリカ南東部の在来種で、毒はなく、主にフロリダ州とジョージア州南部に生息している。体長はオスの成体で1.8~2.4メートルにも達し、アメリカ在来種の中では最長とされる。肉食性で、鳥類、小型哺乳類、両生類、毒ヘビを含む爬虫類などさまざまな動物を捕食する。

近年は主に生息地の破壊が原因で個体数が減少し、アメリカの絶滅危惧種保護法で危急種に分類されている。

「他のヘビを餌にすることで知られるインディゴは、のみ込んだ食事を吐き出して、その過程で約0.5ポンドを失っていた。ナミヘビは死んでいたが、当初死んだように見えていたガラガラヘビの方は、驚いたことに1時間後に生命の兆候を見せた。その後このヘビは、巣穴に避難する代わりに日光浴する姿が目撃された」(野生生物資源課)

主にアメリカ南東部に生息するヒガシダイヤガラガラヘビは、世界最大のガラガラヘビで、毒ヘビの中では最重量級。成長すると2.4メートルに達することもあるものの、1.8メートルを超す個体は極めて少ない。熱を感じるピット器官で獲物の体温を感知して、猛毒をもつ牙で仕留める。

「さらに驚くべきことが重なった。息を吹き返したガラガラヘビは、目に見えて膨らんだ部分があり、大きなネズミを食べたばかりだったことをうかがわせた。この特異な出来事は、インディゴの見事な狩猟能力だけでなく、ガラガラヘビの予想外の回復力を見せつけた。自然界はまさに驚き!」と野生生物資源課は伝えている。

(翻訳:鈴木聖子)

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カタール空爆でイスラエル非難相次ぐ、国連人権理事会

ビジネス

タイ中銀、金取引への課税検討 バーツ4年ぶり高値で

ワールド

「ガザは燃えている」、イスラエル軍が地上攻撃開始 

ビジネス

独ZEW景気期待指数、9月は予想外に上昇 「リスク
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中