最新記事
パリ五輪

【パリ五輪】4日目まで世界記録ゼロのパリ競泳、原因はプール?

Is Olympics Swimming Pool Too Shallow for World Records?

2024年8月1日(木)17時04分
ナタリー・ベネガ

前回の2020東京大会では、6つの世界新記録が生まれた。個人で世界記録を更新したのは、アメリカのケーレブ・ドレッセルと南アフリカのタチアナ・シェーンメーカーの2人だ。水泳関連サイトによれば、ドレッセルは男子100メートルバタフライで自身の持つ世界記録を0.05秒更新。シェーンメーカーは女子200メートル平泳ぎでリッケ・メラー・ペデルセンの8年前の記録を破り、2分18秒95の世界新記録を達成した。

歴史を振り返ると、第二次世界大戦以降のオリンピックでは毎回、競泳で少なくとも1つの世界新記録が生まれてきた。2008年の北京大会では23個の世界新記録が達成され、その後も2012ロンドン大会では9個、2016リオデジャネイロ大会では8個、そして新型コロナウイルスのパンデミックの影響で1年延期された東京大会では6個の世界新記録が生まれている。

「記憶に残るのはタイムではない」?

今回のパリ大会では、これまでの大会に比べてタイムが低調なことも注目されている。カナダのサマー・マッキントッシュの女子400メートル個人メドレーでの記録は、自国で開催された代表選考会で出した世界新記録よりも3秒以上遅かった。同様にルーマニアのダビッド・ポポビッチは男子200メートル自由形で金メダルを獲得したが、そのタイムは2000シドニー大会以来の金メダリストとして最も遅かった。男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲得したイタリアのニコロ・マルティネンギのタイムは、前回または前々回の大会だったらメダルを獲得できていない。

それでもパリ大会の観客たちは、競泳選手たちを応援して盛り上がっている。オーストラリアのカイル・チャーマーズ選手はAP通信に対して次のように語った。「重要なのは最初にゴールして勝つことだ。人々の記憶に残るのはタイムではない」


ニューズウィーク日本版 トランプのイラン攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月10号(3月3日発売)は「トランプのイラン攻撃」特集。核・ミサイル開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。アメリカとイランの全面戦争は始まるのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:米とイスラエル、イラン攻撃で目標にずれ 

ワールド

イラン攻撃は「ロシアンルーレット」、 スペイン首相

ワールド

焦点:イラン戦争で米の対中防衛手薄になるか、同盟国

ビジネス

台湾の輸出受注、1月は60.1%増で過去最高 AI
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 10
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中