最新記事
感染症

今年の新型コロナワクチンは生後6カ月以上に接種推奨...米疾病対策センター

2024年6月28日(金)10時20分
予防接種

6月27日、米疾病対策センター(CDC)は、2024─25年の予防接種キャンペーンで、最新の新型コロナウイルスワクチンを生後6カ月以上の人に、以前の予防接種の有無に関係なく接種するよう推奨した。ペンシルバニア州シュウェンクスビルで2022年撮影(2024年 ロイター/Hannah Beier)

米疾病対策センター(CDC)は27日、2024─25年の予防接種キャンペーンで、最新の新型コロナウイルスワクチンを生後6カ月以上の人に、以前の予防接種の有無に関係なく接種するよう推奨した。

外部専門家からなる諮問委員会も、米食品医薬品局(FDA)が承認した改良型ワクチンの生後6カ月以上の人への使用を全会一致で推奨している。


 

FDAは今月、ワクチンメーカー各社に対し、今年の新型コロナワクチンでは、これまで対象にしていたJN.1変異株ではなく、可能であればKP.2変異株を対象にするよう要請した。

米モデルナとノババックスは今秋の接種シーズン向けにJN.1変異株を対象とする改良型ワクチンの申請を行っている。ノババックスはFDAの認可が下り次第、改良型ワクチンを提供するとし、このワクチンはKP.2、KP.3変異株を含む複数の変異株に有効だと述べた。

ファイザーはFDAを含む世界の規制当局と将来のワクチンの組成を評価するために協議を行っているという。

モデルナは秋の接種に間に合うように改良型ワクチンを準備できると述べた。ファイザーと提携先の独ビオンテックは、承認を獲得次第、改良型ワクチンを供給できるという。

米国では今年初めはJN.1変異株が優勢だった。ただ、CDCのデータによると、JN.1変異株は6月22日までの2週間における感染者の4.4%にとどまった。これに対し、KP.2は感染者の約20.8%、KP.3は33.1%をそれぞれ占めた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 非婚化する世界
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月17日号(6月10日発売)は「非婚化する世界」特集。非婚化と少子化の波がアメリカやヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結

ワールド

英、中東に戦闘機を移動 地域の安全保障支援へ=スタ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 2
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 3
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生きる力」が生んだ「現代医学の奇跡」とは?
  • 4
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 5
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 6
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 7
    逃げて!背後に写り込む「捕食者の目」...可愛いウサ…
  • 8
    「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波…
  • 9
    4年間SNSをやめて気づいた「心を失う人」と「回復で…
  • 10
    メーガン妃の「下品なダンス」炎上で「王室イメージ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 7
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 10
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中