ニュース速報
ビジネス

米8月CB消費者信頼感指数97.4に低下、雇用・所得に慎重さ

2025年08月27日(水)04時46分

コンファレンス・ボード(CB)が26日発表した8月の消費者信頼感指数は97.4となり、98.7(上方修正)から低下した。米ペンシルベニア州フィラデルフィアのマーケットで2022年2月撮影(2025年 ロイター/Hannah Beier)

Lucia Mutikani

[ワシントン 26日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が26日発表した8月の消費者信頼感指数は97.4となり、98.7(上方修正)から低下した。労働市場と将来の収入に対する家計の悲観的な見方が強まったことを受けた。

ロイターがまとめた消費者信頼感指数のエコノミスト予想は96.2。7月は当初97.2と発表されていた。

CBのグローバル指標担当上級エコノミスト、ステファニー・ギシャール氏は「注目すべきは、消費者の現在の雇用機会に関する評価が8カ月連続で低下したことだ。将来の雇用機会に対する悲観的な見方もわずかに強まり、将来の所得に対する楽観もやや後退した」と述べた。

調査によると、仕事が「得にくい」と考える消費者の割合は、7月の18.9%から8月には20.0%に急上昇し、2021年2月以来の高水準となった。

雇用が「豊富にある」と回答した人の割合はわずかに減少した。

また、インフレ懸念の高まりも判明。消費者の記入式回答では関税に関する言及がやや増加し、引き続き価格上昇への懸念と関連していることが示された。

1年後のインフレ期待は3カ月連続で低下していたが、8月は6.2%に上昇した。

ブリーン・キャピタルのシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「この調査はFRBが直面している問題を浮き彫りにした。FRBはハードデータ、雇用関連統計、そして長期的なインフレ期待を重視しているが、両者の乖離は注目に値する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米政権、航空便の混乱悪化を警告 政府閉鎖長期化で

ワールド

トランプ氏、サンフランシスコへの州兵派遣計画を中止

ワールド

トランプ氏、習主席と30日に韓国で会談=ホワイトハ

ワールド

ガザ地表の不発弾除去、20─30年かかる見通し=援
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 4
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 8
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 9
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 10
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中