最新記事
中東

【地図で読み解く】中東9カ国&米中露3カ国...それぞれの「中東問題」への思惑とは?

Puzzling Out the Middle East

2023年11月22日(水)15時45分
ニューズウィーク日本版編集部

shutterstock_1976409152-20231122.jpg

Viacheslav Lopatin-shutterstock

エジプト

イスラエルとはシナイ半島をめぐって交戦してきた歴史がある。1979年に和平条約を結んで以降は、イスラエルとパレスチナの仲介役を務めてきた。

ガザと接する国境のラファ検問所はイスラエル管理下にない唯一の検問所で、人道支援物資の供給路として重要。一方、検問所からの難民受け入れは停滞する国内経済への影響やテロ拡散を避けるため、拒んでいる。

レバノン

イラン影響下のイスラム教シーア派の武装組織、ヒズボラ(国内では合法政党としても活動)を抱える。

経済危機から立ち直れないなかでの戦争参加はレバノンとしては避けたいが、ハマスを援護するヒズボラとイスラエルとの暴力の応酬は甚大な被害を生んだ2006年のイスラエル・ヒズボラ紛争並みにエスカレートしつつある。

ヨルダン

伝統的に親欧米かつ穏健な立憲君主制国家で、中東和平の推進役として全方位外交を展開する。2020年にUAEなどが国交樹立するまでは、イスラエルと外交関係を有するアラブ国家はヨルダンとエジプトだけだった。

今回の戦闘でもアラブ諸国を代表して休戦を求める決議案を国連総会に提案し、採択されている。難民受け入れにも積極的で、国民の7割がパレスチナ系とされる。

シリア

アサド政権が反政府勢力との内戦を戦い、イランは勢力拡大を狙ってシリア国内の民兵組織を支援する。イスラエルはこうした組織への空爆を行ってきたが、10月にも首都ダマスカスなどを爆撃。

将来の衝突に備え力をそぐのが目的とみられるが、こうした攻撃自体が戦線拡大の火種になり得る。シリアを支援するロシアも状況を注視している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

バンス米副大統領、ガソリン価格高騰受けて石油協会と

ワールド

イラン、カタールのエネ拠点攻撃 サウジも標的に ガ

ワールド

米政権が内航海運に外国船の一時的利用容認、エネルギ

ビジネス

FRB、2会合連続据え置き パウエル議長「中東情勢
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中