最新記事
ロシア

阿鼻叫喚!プーチン直属のエリート兵士が子供たちに突如発砲した一部始終

Kids Scream as Putin's Guard Fire at Crowd in 'Mock Execution' Gone Wrong

2023年8月22日(火)19時30分
イザベル・ファン・ブリューゲン

プーチンに表彰された国家親衛隊のエリート兵士 Sputnik/Valery Sharifulin/REUTERS

<「撃つマネ」のはずが本当に撃ってしまう「エリート部隊」とは>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領直属の治安部隊が、市民に発砲する動画がソーシャルメディアで拡散している。「デモンストレーションの一環のパフォーマンス」だったというが、結果として子ども1人が負傷したと報じられている。

<動画> 突如、子供に発砲を始めたプーチンのエリート兵士

ロシアの治安当局に詳しいテレグラムチャンネル「VChK-OGPU」は8月20日、モスクワ州のエレクトロスタリという街で起きたこの事件の動画を投稿した。映っているのは、プーチンの「私兵」とも言われるエリート部隊、ロシア国家親衛隊のように見える。同隊は、ロシア連邦軍とは別の指揮系統を持ち、大統領直属という位置付けだ。

VChK-OGPUチャンネルはこう説明している。「デモンストレーションの最中に、ロシア国家親衛隊の兵士が意図的に(中略)子ども連れの見物客を銃で撃った(幸い、空砲だった)。幼い子どもたちが頭を抱えて叫び、地面に倒れた。けが人も出た。跳ねて飛んだ薬きょうで大けがした人もいた」

ウクライナのテレビチャンネル「24カナル」は、複数のテレグラムチャンネルがこの映像を投稿したと報じている。24カナルによれば、国家親衛隊は「どういうわけか」突然、自らの武器を子どもを含む観客に向けようと思い立ったようだという。

報道によれば、34歳の女性が頬と顎を負傷したほか、子ども1人が頭部のけがで病院に運ばれた。現在、ロシア連邦捜査委員会が捜査を行なっている。

プーチンを守るための重武装

イギリス国防省は8月8日付のウクライナ戦争最新情報報告「Update on Ukraine」で、プーチンが国家親衛隊を「重火器」で武装させていると伝えた。これは、民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジンが、6月24日に「反乱」を起こしたことを受けた措置だ。ワグネルは一時、モスクワに迫る勢いだった。プーチンは身の危険を感じただろう。

8月4日の布告の一環として、国家親衛隊にも大砲や攻撃ヘリプターを含む軍用兵器が配備されるとみられる、とイギリス国防省は伝えている。同省はロシア国家親衛隊について、「最大で20万人にのぼる前線の人員を備えた、拡大を続ける組織」と表現した。

重火器を配備することで、ロシア政府は「政権の安定を確実なものにするための主要組織として、国家親衛隊の強化に力を入れている」可能性があると、最新情報報告では記している。

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

EXCLUSIVE-ECB、銀行資本要件の簡素化提

ワールド

米雇用統計とCPI、予定通り1月9日・13日発表へ

ワールド

豪が16歳未満のSNS禁止措置施行、世界初 ユーチ

ワールド

ノーベル平和賞受賞マチャド氏の会見が中止、ベネズエ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    ゼレンスキー機の直後に「軍用ドローン4機」...ダブ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中