最新記事
ハワイ

手繋ぎ散歩にキスシーンも...パリス・ヒルトン、被災地マウイ島でのバカンス写真に「利己的」と批判殺到

2023年8月16日(水)16時35分
千歳香奈子
パリス・ヒルトン

パリス・ヒルトン(2022年6月、米サンタモニカ) Kathy Hutchins-Shutterstock

<一家が滞在していたリゾートは、壊滅的な被害を受けた歴史地区ラハイナからわずか48キロの位置に。「超富裕層には関係ないこと」とあきれるネットユーザーも>

【写真】マウイ島で撮影されたパリス・ヒルトンと夫の手繋ぎ散歩、キスシーン

元祖お騒がせセレブのパリス・ヒルトンが、8月8日に発生した大規模森林火災で甚大な被害を出した米ハワイ州マウイ島でバカンスを楽しむ姿が目撃され、「恥知らず」「亡くなった方や遺族に敬意を持つべき」だと批判を浴びている。

15日までに死者が99人に達し、いまだ1300人が行方不明になっているマウイ島では、観光目的での渡航を中止するよう呼びかけられていたが、現地では観光を楽しむ旅行者の姿も目立ち、被災者を苛立たせていることが伝えられている。

報道によると、パリスは2021年に結婚した実業家のカーター・リウムと代理出産で誕生した生後8カ月の長男フェニックス君を連れ、火災が発生した当日にマウイ島に到着。ハワイ観光局が島に滞在する旅行者にホテルの部屋を被災者に明け渡し、生活を守るために離島を要請した9日以降も滞在を続け、12日にはビーチではしゃぐ一家の様子が撮影された。

英デイリー・メール紙が、フェニックス君を腕に抱き、海パン姿のカーターとキスするパリスの姿や夫婦で手をつないで散歩する様子などを報じると、「利己主義」だと瞬く間に世界中に拡散された。

「すでに行動している」と関係者

一家が滞在していたリゾート「ワイレア」がある島南部は、火災の影響を受けていないものの、街がほぼ焼失したとされる歴史地区ラハイナからは48キロしか離れていない。すぐ近くで行方不明者の捜索や消火活動が続いている最中に何事もなかったかのようにバカンスを楽しむ一家に、「超富裕層には関係ないこと」「彼らに何を期待しているの?」とあきれるユーザーも多かった。

ホノルル出身の俳優ジェイソン・モモアは、自身のインスタグラムで「マウイ島は今、観光に行く場所じゃない。渡航しないで」と呼びかけて話題になったが、「島の限られた重要な資源を守る上でも観光客は少ない方が良い」と訴えている。それでも島を訪れる旅行者はおり、「ここで今、泳いだり、素潜りしたりする地元民はいない」「仲間たちが亡くなったのと同じ海で遊ぶ人たちの神経が理解できない」と憤慨する被災者もいる。

ジェイソンや幼少期をハワイで過ごした俳優ドウェイン・ジョンソンが、現地の状況や寄付先を紹介して支援を呼びかける投稿を行う中、家族旅行を優先させたパリスの関係者は、「マウイ島は彼女にとって常に特別な場所。物資を集めて避難所や必要としている人たちに届けており、すでに行動しているし、これからも続けていくつもり」と釈明。

しかし、具体的に現地で活動しているとの情報はなく、ネットでは「いくら(寄付金を)払ったの?」「ビーチにいないで防火服を着て、消火活動に参加すべきだった」など批判が寄せられている。

試写会
『クィア/Queer』 ニューズウィーク日本版独占試写会 45名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

伊プラダ第1四半期売上高は予想超え、ミュウミュウ部

ワールド

ロシア、貿易戦争想定の経済予測を初公表 25年成長

ビジネス

テスラ取締役会がマスクCEOの後継者探し着手、現状

ワールド

米下院特別委、ロ軍への中国人兵参加問題で国務省に説
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    中居正広事件は「ポジティブ」な空気が生んだ...誰も…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中