最新記事
映画

大胆な「ヌードシーン」を処理した斬新な手法...話題作『オッペンハイマー』、インドなどで思わぬ変更

Florence Pugh 'Oppenheimer' Nude Scenes Censored in Absolutely Bizarre Way

2023年7月28日(金)21時07分
ライアン・スミス
フローレンス・ピュー

作中でヌードシーンを披露したフローレンス・ピュー(2022年11月) Mario Anzuoni-Reuters

<ヌードを「不適切」とする国に向けて映像が処理された方法が話題に。別の性的なシーンも物議を醸している>

公開最初の週末で驚異的なヒットを記録している新作映画『オッペンハイマー』だが、本作は「ヌードシーン」でも話題となっている。というのも、こうしたシーンを「不適切」と捉えるインドやイスラム圏の国々に向けて、かなり型破りな方法での「検閲」が行われたからだ。

■【写真】過激シーンの斬新な「検閲」方法...編集で「処理」されたフローレンス・ピューのヌード

 
 
 
 
 

オッペンハイマーは、クリストファー・ノーラン監督によるユニバーサル・ピクチャーズのR指定映画で、7月21日に全世界公開された(日本公開日は未定)。世界初の核兵器開発において重要な役割を果たした理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマーをキリアン・マーフィ、オッペンハイマーの妻キャサリンをエミリー・ブラントが演じている。

オッペンハイマーは、公開直後の週末、全米で8000万ドル超の興行収入を記録した。これは、1億5500万ドルという圧倒的な数字をたたき出した新作『バービー』に次ぐ2位の興行成績だ。同じ週末の全世界興行収入は、オッペンハイマーが9370万ドル、バービーが1億8200万ドルだった。

SNS上ではオッペンハイマーの評価や感想が続々と寄せられているが、インドのツイッターユーザーたちの間では、自国の市場向けに施された「検閲」が話題となった。作中でフローレンス・ピューが演じる精神科医ジーン・タットロック(オッペンハイマーの大学時代の恋人)のヌードシーンだ。

あるツイッターユーザーが共有したスクリーンショットによると、ピューのヌードは撮影後の編集処理により、黒いドレスを着ているように塗りつぶされている。このユーザーは、黒のドレス姿で椅子に座るピューの画像とともに、「インド史上最高CG作品賞は、オッペンハイマーのフローレンス・ピューに黒いドレスを着せたインドの検閲機関に贈ろう」とコメントしている。

「ノーランはどう思っているのだろう」

これに対して、別のツイッターユーザーは、インドだけの検閲ではないと指摘している。「これはインドの検閲機関ではなく、映画制作スタジオが直接手を入れたものだ。私がインドネシアのアイマックスでこの作品を見たときも、全く同じ検閲が行われていた」

別のユーザーは、「バングラデシュでもそうだった」とした。「ユニバーサル自身が特定地域向けに、検閲済みのバージョンをつくったようだ。ノーランはどう思っているのだろう」。米国版とほぼ同時に公開するため「自己検閲」したようだとする人もいた。「問題シーンがいくつかあり、検閲されたものは黒でスプレーペイントされ、1シーンだけぼかしが入っている」

日本企業
変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、自身のSNSに投稿された人種差別

ビジネス

アングル:インド「高級水」市場が急成長、富裕層にブ

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、リスク資産反発受け 円は衆

ワールド

トランプ氏、インドへの25%追加関税撤廃 ロ産石油
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入った「最強ライバル」の名前
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    鉱物資源の安定供給を守るために必要なことは「中国…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    「こんなのアリ?」飛行機のファーストクラスで「巨…
  • 10
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 4
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 7
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 8
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中