最新記事
ロシア

プリゴジンの乱に反体制派ナワリヌイが皮肉「どちらがロシアの脅威か」

2023年6月28日(水)10時18分
ロイター
ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ

ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は、同国の民間軍事会社ワグネルの反乱を受けて、武装蜂起を起こした傭兵よりもなぜ自分がロシアにとって脅威になるのかと皮肉った。写真は5月、モスクワの裁判所で行われた審議に収容施設からビデオリンクで出席するナワリヌイ氏。モスクワ市裁判所提供(2023年 ロイター)

ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は27日、同国の民間軍事会社ワグネルの反乱を受けて、武装蜂起を起こした傭兵よりもなぜ自分がロシアにとって脅威になるのかと皮肉った。

「過激主義」活動に関連する罪で新たな裁判を受けている同氏は今月1日以来、ラジオも会話も許されていないため、ワグネルの反乱について公判前に聞かされた際には弁護士にからかわれていると思ったと、支持者を通じて投稿したツイッターで明らかにした。

検察官が審理で自身の組織「反汚職基金」を巡りいかにロシアにとって危険な過激派であるかと真剣に述べるのも冗談ではないかと思いながら聞いていたという。

その上で「ロシア上空でロシアのヘリコプターを撃墜したのは西側でも反対派でもない。ロシアを内戦の瀬戸際に追いやったのは反汚職基金ではない」と訴えた。

ロシアのプーチン大統領は、反乱参加者の罪を問わないことに同意した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

物価目標2年で実現できず、異次元緩和に懐疑論=15

ワールド

ロサンゼルスから州兵半数撤収へ、移民摘発巡る抗議デ

ワールド

米、小国向け関税通知を近く送付 税率10%強の可能

ワールド

トランプ氏、ベトナムとの貿易協定「ほぼ完了」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 5
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 6
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 7
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 8
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 9
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 10
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中