最新記事

アメリカ

「クレイジーな誇張」「全然ちがう」...ヘンリーとメーガン「カーチェイス」主張に、当事者も大反論

2023年5月19日(金)17時45分
キャサリン・アルメシン
ヘンリー王子とメーガン妃

ヘンリー王子とメーガン妃(2022年12月) REUTERS/Andrew Kelly/File Photo

<ニューヨークでパパラッチに追い回されて「大惨事寸前」のカーチェイスになったと王子夫妻の広報担当者は主張しているが、大げさすぎるとの声が>

英ヘンリー王子とメーガン妃の広報担当者は、夫妻とメーガンの母ドリア・ラグランドが5月16日夜、「きわめて強引なパパラッチ」に「2時間以上」も執拗に追いかけられたという声明を発表。「大惨事寸前の」カーチェイスに巻き込まれたと述べた。しかしこれに対して専門家や、さらには当事者たちからも「非常に怪しい」「カーチェイスではなかった」「クレイジーな誇張」といった反発の声があがっている。

■【写真】これは「大惨事寸前のカーチェイス」に見える?/メーガン妃が「誰にも見られたくなかった写真」

英ニュース専門放送局「GBニュース」の国内・安全保障問題担当編集者マーク・ホワイトは、夫妻のこの体験をめぐる状況について「非常に怪しいと思った」と語った。「パパラッチのように容赦ないフリーランスの人間に追跡されるのは恐ろしい体験であり、それを軽視するつもりは全くない」と彼は述べた上で、さらにこう続けた。

「だが王子夫妻の報道官によれば、彼らはパパラッチを避けるためだけに2時間のカーチェイスを繰り広げたという。これはまた別のレベルの話だ。2時間も運転し続けることを厭わないタクシードライバーとは、いったい誰なのか。王子夫妻が(タクシードライバーに)それを強く要望したのか。近くに車で寄ることができる警察署はなかったのか。(当時の状況をめぐっては)答えの出ていない疑問が多くある」

「現在のところ、情報源は王子夫妻の側の人間だけだ」ということを差し引いて考える必要があるとホワイトは指摘。「私が言っているのは、いま入ってきている情報について、一歩下がってやや慎重に考えてみようということだ」

けが人はなく身柄を拘束された者もいなかった

ヘンリー、メーガンとその母親の3人は16日夜、ニューヨークにあるジーグフェルド・ボールルームを訪れた。メーガンが授与された「ウィメン・オブ・ビジョン賞」の授賞式に出席するためで、この会場を出た後、3人はパパラッチに追跡された。夫妻の警護担当者がCNNに語ったところによれば、けが人は出なかったということだ。

ニューヨーク市警は、「多数の」カメラマンが夫妻の移動を「困難なものに」したことについては認めている。だが衝突事故が起きたり、誰かが負傷したり身柄を拘束されたりすることはなかったという。

王子夫妻と契約している民間警備会社を運営するトーマス・ビュダは、パパラッチが乗った複数の車は歩行者が横断歩道を渡っている時に赤信号を無視したり、マンハッタン34丁目で対向車の走行を妨害したり、一方通行の道路を逆走したりした疑いがあるとしている。

【10%オフ】[ララクリスティー] ネックレス レディース 天然ダイヤモンド【Amazon タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

アメリカ

【写真】これは「大惨事寸前のカーチェイス」に見える? パパラッチに撮影される車内の夫妻

2023年5月19日(金)14時27分
キャサリン・アルメシン

@LovelyGeezer65/Twitter

<ニューヨークでパパラッチに追い回されて「大惨事寸前」のカーチェイスになったと王子夫妻の広報担当者は主張しているが、大げさすぎるとの声が>

本文を読む
アメリカ

「沈黙」する米潜水艦隊...本誌の調査報道が暴く「不十分すぎる」運用の実体

SUNK COST

2023年5月19日(金)12時30分
ウィリアム・アーキン(ジャーナリスト、元米陸軍情報分析官)
潜水艦

ANTON PETRUS/GETTY IMAGES

<アメリカは巨額の予算を投じて攻撃型潜水艦を増強するが、実際に水面下で潜航するのはごく一部にすぎない。本誌が調査報道で明らかにした「潜水艦神話」の真実>

本文を読む
アメリカ

「写真を見て血の気が引いた...」下半身に約40匹のマダニが付着...男を襲った悲劇

Man Discovers He's Covered in Ticks After Walk in New York

2023年5月19日(金)12時00分
パンドラ・デワン
マダニ

(写真はイメージです) KPixMining-Shutterstock

<自宅付近には以前よりマダニが大量発生していたという...>

本文を読む
アメリカ

【画像】「写真を見て血の気が引いた...」下半身に約40匹のマダニが付着...男を襲った悲劇

2023年5月19日(金)11時30分
マダニ

(写真はイメージです) KPixMining-Shutterstock

<ニューヨーク州・ストーンリッジに住むある男は、犬の散歩から帰宅した直後、衝撃の光景を目の当たりにした。下半身に約40匹のマダニが付着していたのだ。犬も同様に「マダニまみれ」だったという>

本文を読む
海外ドラマ

本音を押し殺してきた2人の仁義なきバトル、ドラマ『BEEF』に見る「自分」とは?

Finding You in Your Nemesis

2023年5月18日(木)13時20分
ニルファル・アフメド(英ブリストル大学・社会科学上級講師)
スティーブン・ユァン

ダニー(スティーブン・ユァン)はあおり運転を機にキレまくる ANDREW COOPER/NETFLIX

<あおり運転をきっかけにバトる「成功者」の女性と「負け犬」の男性。相手への怒りが行き着く先とは...Netflixの話題作『BEEF/ビーフ~逆上~』より>

本文を読む

ニュース速報

ビジネス

東洋建と商船三井、洋上風力発電で合弁設立 折半出資

ビジネス

午後3時のドルは上昇139円前半、米金利上昇や株高

ビジネス

日経平均は大幅反発、SQ通過し安心感広がる 米株高

ビジネス

アングル:米S&Pが直近安値から20%上昇、新たな

MAGAZINE

特集:最新予測 米大統領選

2023年6月13日号(6/ 6発売)

トランプ、デサンティス、ペンス......名乗りを上げる共和党候補。超高齢の現職バイデンは2024年に勝てるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    【動画・閲覧注意】15歳の女性サーファー、サメに襲われ6針縫う大けがを負う...足には生々しい傷跡

  • 2

    ウクライナの二正面作戦でロシアは股裂き状態

  • 3

    新鋭艦建造も技術開発もままならず... 専門家が想定するロシア潜水艦隊のこれから【注目ニュースを動画で解説】

  • 4

    「中で何かが動いてる」と母 耳の穴からまさかの生…

  • 5

    ロシア戦車がうっかり味方数人を轢く衝撃映像の意味

  • 6

    性行為の欧州選手権が開催決定...ライブ配信も予定..…

  • 7

    いま株価が上昇するのは「当たり前」...株高の「現実…

  • 8

    ロシアの「竜の歯」、ウクライナ「反転攻勢」を阻止…

  • 9

    ワニ2匹の体内から人間の遺体...食われた行方不明男…

  • 10

    BTSのSUGA、日本のファンに感謝伝える「アミシカカタ…

  • 1

    ロシアの「竜の歯」、ウクライナ「反転攻勢」を阻止できず...チャレンジャー2戦車があっさり突破する映像を公開

  • 2

    「中で何かが動いてる」と母 耳の穴からまさかの生き物が這い出てくる瞬間

  • 3

    ウクライナの二正面作戦でロシアは股裂き状態

  • 4

    【動画・閲覧注意】15歳の女性サーファー、サメに襲…

  • 5

    米軍、日本企業にTNT火薬の調達を打診 ウクライナ向…

  • 6

    敗訴ヘンリー王子、巨額「裁判費用」の悪夢...最大20…

  • 7

    「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報…

  • 8

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

  • 9

    ロシア戦車がうっかり味方数人を轢く衝撃映像の意味

  • 10

    【画像・閲覧注意】ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎ…

  • 1

    【画像・閲覧注意】ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎられて死亡...血まみれの現場

  • 2

    カミラ妃の王冠から特大ダイヤが外されたことに、「触れてほしくない」理由とは?

  • 3

    「ぼったくり」「家族を連れていけない」わずか1年半で閉館のスター・ウォーズホテル、一体どれだけ高かったのか?

  • 4

    F-16がロシアをビビらせる2つの理由──元英空軍司令官

  • 5

    築130年の住宅に引っ越したTikToker夫婦、3つの「隠…

  • 6

    歩きやすさ重視? カンヌ映画祭出席の米人気女優、…

  • 7

    「飼い主が許せない」「撮影せずに助けるべき...」巨…

  • 8

    預け荷物からヘビ22匹と1匹の...旅客、到着先の空港…

  • 9

    キャサリン妃が戴冠式で義理の母に捧げた「ささやか…

  • 10

    ロシアはウクライナを武装解除するつもりで先進兵器…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中