最新記事
ロシア

プーチンの首にある「謎の深い傷跡」は治療跡? 意味深な「形」にも注目集まる

2023年4月21日(金)18時08分
ダニエル・オング
ウラジーミル・プーチン大統領

ウラジーミル・プーチン大統領(2022年7月) Maxim Shemetov-Reuters

<教会でのイースター礼拝の際に撮影されたプーチンの写真に、象徴的な形をした傷跡のようなものを発見した人々から多くの憶測が浮上している>

4月16日に撮影された、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(70)の写真が話題になっている。プーチンの首に傷跡のようなものが見られ、「医療処置の跡ではないか」と健康不安説が再び取り沙汰されているのだ。

■【写真】これは医療処置を受けた跡なのか...憶測を呼ぶプーチンの写真

プーチンはこの日、モスクワにある救世主キリスト大聖堂で行われた正教会のイースター礼拝に出席。その際に撮影された写真の1枚には、神妙な面持ちでろうそくを持つプーチンの首に、傷跡か深いシワのようなものが写っている。

ウクライナの国会議員のオレクシー・ゴンチャレンコは、翌日YouTubeに投稿した動画でこの傷についてコメントし、プーチンは「あまり元気そうではなかった」と述べた。「(プーチンは)教会で昨日、あまり元気そうではなかった。動くのも大変そうだった。彼の首には傷跡がはっきり見える。しかも、よく見ると『Z』の文字に似ている」

「それが何かはわからない。彼らは全身にマークがあるのかもしれない。しかし、最も可能性が高いのは、彼が何らかの医療処置を受けたことだ」とゴンチャレンコは述べた。

ウクライナのブロガー、デニス・カザンスキーも自身のテレグラムチャンネルで同じ画像を共有し、首のマークがZに似ていると指摘した。Zは、ロシアのウクライナ侵攻を支持するシンボルだ。「ボロージャ(ウラジーミル)はどうしたのだろうか。Zの意味が、やっと理解できた気がする」

甲状腺がんやパーキンソン病との憶測も

この傷跡によって、プーチンの重病説が再び浮上している。ロシア独立系調査メディア「プロエクト」は昨年、プーチンが甲状腺がんを患っていると主張。甲状腺がん専門医のエフゲニー・セリバノフが頻繁に彼に同行していると伝えた。

ウクライナ国防省のキリーロ・ブダノフ情報総局長も以前、プーチンが「長い間」がんを患っていると主張し、「死期は近い」との見解を示していた。

プーチンの健康をめぐっては、昨年2月にベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談を行った際、手や足が震えていたことから、がんに加えてパーキンソン病も患っているとの報道も相次いだ。一方でロシア当局は、プーチンが深刻な健康問題を抱えているとの憶測を繰り返し否定している。


SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

12月FOMCでの利下げ見送り観測高まる、モルガン

ワールド

トランプ氏、チェイニー元副大統領の追悼式に招待され

ビジネス

クックFRB理事、資産価格急落リスクを指摘 連鎖悪

ビジネス

米クリーブランド連銀総裁、インフレ高止まりに注視 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中