
ニューズウィーク日本版-YouTube
<多大なる犠牲から得られた知恵には未来に生かせることもある。1年が経過したウクライナ戦争が教えてくれる「5つの教訓」について解説した動画から一部抜粋して紹介する>
How Depleted Uranium Shells Will be Used by Ukraine Against Russia
英主力戦車「チャレンジャー2」の訓練を受けるウクライナ兵(2月22日)。併せて劣化ウラン弾が供与されるという Toby Melville-REUTERS
<プーチンは西側諸国が「核の材料」を使うなら対抗措置を取ると強く反発>
イギリスはウクライナに対して、ロシア軍の戦車と戦う上で「きわめて効果的」な劣化ウラン弾を提供することを決定した。
イギリスのアナベル・ゴールディ国防閣外相は3月20日、イギリスがウクライナに供与する主力戦車「チャレンジャー2」の弾薬の一部に、相手戦車の装甲を貫通する劣化ウラン弾が含まれると述べた。イギリスは1月に、ウクライナに対して「チャレンジャー2」14台を供与することを決定していた。
ゴールディは、劣化ウラン弾は「最新型の戦車や装甲車を撃破するのに非常に効果的」だと説明した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、これに強く反発。劣化ウラン弾には「核」の要素が含まれると非難し、ロシアとしては対応せざるを得ないと警告した。ウクライナでの戦争が始まって以降、ロシア政府は繰り返し、核の使用をほのめかしている。
プーチンは中国の習近平国家主席との会談の中で、「(劣化ウラン弾の供与が)実現すれば、西側諸国が集団的に核の材料の使用を開始したものとして、ロシアは対応をせざるを得ない」と述べた。
英国防省の報道官は、「イギリスはウクライナに主力戦車『チャレンジャー2』を供与すると共に、劣化ウランを含む装甲貫徹弾をはじめとする弾薬も提供する予定だ」と述べた。「これらの弾薬は、最新型の戦車や装甲車を撃破するのに非常に効果的だ」
イギリス軍は「何十年も前から装甲貫徹弾に劣化ウラン弾を使用して」おり、これは「標準的な成分」だと同報道官は説明した。
さらに報道官は、「ロシアはこのことを知っているのに、意図的に誤った情報を流している」と批判。調査により、劣化ウラン弾が環境や人体に及ぼすリスクは「低いとみられる」と説明した。
イギリス政府は以前から、劣化ウラン弾など「(イギリス)軍が迅速かつ安全に目標を達成するのに役立つ、合法的で効果的な武器の使用を認めないことは誤りだ」と述べていた。
劣化ウラン弾は密度が鉛の1.7倍で、命中時に装甲に食い込みながら先端が削られる性質を持つ。また射程距離が長いため、敵の砲弾が届かない距離から敵を撃破することができるという。
ロシア国営メディアによれば、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、劣化ウラン弾の使用が過去に「深刻な健康被害」をもたらしたと述べた。
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<多大なる犠牲から得られた知恵には未来に生かせることもある。1年が経過したウクライナ戦争が教えてくれる「5つの教訓」について解説した動画から一部抜粋して紹介する>
What Is 'Black Bridge'? Anti-Putin Group Claiming FSB Building Fire
何者かに爆破されたロシア連邦保安庁(FSB)の建物。反政府組織ブラックブリッジが犯行声明を出した(3月16日)Sergey Pivovarov-REUTERS
<ロシア連邦保安庁のビルを爆破し、犯行声明を出した反プーチン派パルチザングループ、ブラックブリッジ。ロシア国内でテロを重ねるグループの正体と目的は>
Retired U.S. General Reveals Where Ukraine Should Use U.S. Patriot Systems
NATOの訓練に参加するためポーランドの港に到着したエイブラムス戦車(2022年12月3日) Kacper Pempel-REUTERS
<ウクライナ軍の春の反転攻勢を前に、首都やインフラを守るパトリオットを送り、戦線突破に必要な米主力戦車エイブラムスも大幅に予定を早めて供与する>
ウクライナへ供給が予定される「M1A1/SA」型のエイブラムス戦車 armyreco / YouTube
米国防総省はウクライナへの主力戦車「エイブラムス」の供与を早める計画で、今秋にも実現する可能性がある。国防総省当局者が21日、明らかにした。
Kremlin Already Searching for Putin's Replacement: Intelligence Official
ロシア大統領の椅子はいつまで? Sputnik/Mikhail Metzel/REUTERS
<ウクライナ侵攻の泥沼化で、ロシア国内のプーチン人気もじわじわ低下。すでに後継者探しの動きも見えてきた>