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核・ミサイル開発北朝鮮が弾道ミサイル、日本上空通過し太平洋に落下 中距離弾か

海上保安庁によると、北朝鮮から、弾道ミサイルの可能性があるものが発射された。写真は北朝鮮の国旗。クアラルンプールで2021年3月撮影(2022年 ロイター/Lim Huey Teng)
日韓両政府は4日朝、北朝鮮が弾道ミサイルを1発発射したと発表した。日本政府によると、ミサイルは東北地方の上空を通過後、同国の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。日本を飛び越えるミサイルの発射は5年ぶり。韓国軍合同参謀本部は、中距離弾道ミサイルだった可能性があると分析している。
韓国軍によると、発射場所は北朝鮮北部の慈江道。会見した日本の松野博一官房長官によると、発射時刻は午前7時22分ごろだった。東北地方の上空を通過後、午前7時44分ごろ、太平洋上に落下したとみられる。現時点で被害の情報はない。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、ここ10日間で5回目。
岸田文雄首相は記者団に対し、「度重なる弾道ミサイルの発射に続く暴挙であり、強く非難する」と語った。日本は国家安全保障会議を開催し、情報を集約・分析する。
テレビ朝日は日本政府関係者の話として、ICBMの可能性があると報道。日本から約3000キロ離れた太平洋上に落下したと伝えている。NHKは最高高度約1000キロ、飛行距離4000キロ以上だったとしている。
日本政府はミサイル発射を探知後、国民保護情報を発出し、一部地域に避難を呼びかけた。
