最新記事

ウクライナ情勢

ウクライナ軍、ロシア陣地に50キロ進攻 ゼレンスキー「1000平方キロ超える領土奪還」

2022年9月9日(金)08時45分
瓦礫と化したウクライナの街と破壊された自動車

ウクライナ軍幹部は8日、ハリコフ地域の南部と東部で700平方キロ(270平方マイル)を超える領土を奪還し、ロシア陣地に最大50キロ(31マイル)進攻して、20を超える村を取り戻したと発表した。(2022年 ロイター/Viacheslav Ratynskyi)

ウクライナゼレンスキー大統領は8日、ウクライナ軍が反転攻勢をかける中、今月1日以降1000平方キロ(390平方マイル)を超える領土をロシア軍から奪還したと明らかにした。

これに先立ち、ウクライナ軍幹部はハリコフ地域の南部と東部で700平方キロを超える領土を奪還し、ロシア陣地に最大50キロ(31マイル)進攻して、20を超える村を取り戻したと発表していた。

ウクライナ軍のオレクシー・フロモフ准将の発言は、ウクライナ反撃を伝える最も詳細な公開情報となった。ウクライナ政府はこれまで、作戦を漏らさないために詳細な情報を多く開示することを避けてきた。

フロモフ氏は「ハリコフ方面の失われた領土を奪還するための防衛作戦において、今週初めからウクライナ軍は敵陣に最大50キロまで進攻した」と述べた。ハリコフ地域でどの集落が奪還されたかは明らかにしなかった。

フロモフ氏は「ハリコフとピブデンニ川方面でウクライナの支配下に戻った領土は計700平方キロメートルを超える」と述べた。ピブデンニ川は、ウクライナ南部の最前線の港湾都市ミコライウを通って黒海に注いでいる。

フロモフ氏によると、ウクライナ軍は東部のスラビャンスク前線で最大3キロ(1.8マイル)前進し、オゼルネという集落を奪還した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

鉄鋼関税、2倍の50%に引き上げへ トランプ米大統

ビジネス

アングル:トランプ関税、世界主要企業の負担総額34

ワールド

トランプ米大統領、日鉄とUSスチールの「パートナー

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中