最新記事

英王室

冷遇されたヘンリー王子ついに「称号返上」を検討と王室記者...メーガン妃は反対か

Prince Harry Considers Relinquishing Royal Title After Platinum Jubilee Treatment

2022年6月18日(土)13時20分
キャサリン・アルメシン
ヘンリー王子

Henry Nicholls/Pool-REUTERS

<称号のビジネス的価値を知る人たちからは反対されると見られるが、王室側が「剥奪」を計画しているため先手を打とうとしているとの見方も>

プラチナ・ジュビリーを終えて米カリフォルニア州の自宅へと帰った英ヘンリー王子だが、王室の称号「サセックス公爵」の返上を検討しているという。

NBCニュースなどで英王室およびエンターテイメント担当のレポーターを務めるニール・ショーンは自らのYouTubeチャンネルで、ヘンリー王子の最新の動向について語った。そのなかで彼は、信用できる情報源から王子がサセックス公爵の称号を放棄したがっていると聞いたと明かした。

「面白いのは、私たちは誰も彼らをサセックス公爵やサセックス公爵夫人なんて呼ばないことだ」と、彼は語った。「彼らの呼び名はヘンリー王子とメーガン・マークルだ。だから彼はおそらく、個人として、ブランドとして『ヘンリー王子』という称号からは離れられないと理解しているだろう。これは生まれもっての名前であり、生得権だ。だが、メーガン・マークルは当然ながらメーガン・マークルとして知られており、サセックス公爵夫人の名で知られてなどいない」

だが、ヘンリー王子を取り巻く「チーム」は、称号放棄に反対するだろうと、ショーンは言う。彼らに金を払っている人たちにとって「サセックス公爵・サセックス公爵夫人というのは、書籍やポッドキャスト、テレビ番組で稼ぎを上げるのに大きな役割を果たす」と分かっているからだ。

王室での扱いは自分にふさわしいものでなかった

なおメーガン妃については、この称号を使いたがる傾向にあると周囲も認めている。だが、女王の即位70周年を祝うために帰国した母国イギリスで受けた扱いが、ヘンリー王子の決心を強めたようだ。

ショーンが言うには、ヘンリー王子は王室内での自身の扱いに「少し腹をたて」ており、自らにふさわしいものではなかったと感じたという。ショーンは、ヘンリー王子は「自分にはもっと大きなプラットフォームが用意されていると思っていた」ので、こうした心境になるのも理解できると語った。

王室伝記作家のクリストファー・アンダーセンも、同様の意見だ。ヘンリー王子とメーガン妃は、もっと温かく歓迎されることを期待していたが、実際には脇に追いやられ、祝賀イベントのハイライトで王室メンバーが顔をそろえるバルコニーに出ることも許されなかったとする。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国特別検察、ソウル市長を在宅起訴 政治資金法違反

ビジネス

中国の輸出規制強化、欧州企業3割が調達先変更を検討

ビジネス

利上げ含め金融政策の具体的手法は日銀に委ねられるべ

ワールド

香港火災、警察が建物の捜索進める 死者146人・約
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 5
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 8
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 9
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 10
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中