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バイデン政権

ロシアの脅威に目を奪われるのは間違い──最優先で警戒すべきは、やはり中国だ

AMERICA IS FOCUSING ON THE WRONG ENEMY

2022年2月22日(火)17時25分
ブラマ・チェラニ(インド政策研究センター教授)

実際、中国は2月4日にプーチンから天然ガスの対中輸出を10倍近く増やす約束を取り付けたばかりだ。中国は台湾侵攻に備え、欧米の「兵糧攻め」に耐えられるようエネルギー備蓄を着々と拡大している。さらにロシアが経済支援の見返りとしていま以上に中国に軍事技術を提供すれば、中国の軍事力増強は一層進むだろう。

アメリカにとっては、中ロ同盟の強化がウクライナ危機の最悪の結果となりかねない。最善の結果は、ロシアが譲歩してウクライナには侵攻しないし併合もしないと確約することだ。そうなればアメリカはこれ以上ヨーロッパにかかずらわずに済み、インド太平洋地域への進出など中国の危険な野望を阻止することに、限りある資源と能力を集中できる。

アメリカ主導の国際秩序の行方はアジアに懸かっている。中国はウイグル弾圧を批判されても五輪を開くほど力を付けている。バイデン政権が中国の底知れぬ脅威に気付き、的を絞った戦略を即座に取らなければ、アメリカの優位は失われかねない。

©Project Syndicate

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