最新記事

ペット

近くて遠い水道水 喉を潤したいのに、一滴たりとも飲めないネコ

2022年2月8日(火)20時05分
若道いつき
ネコ

写真はイメージです(※動画は本文中にあります) vvictory-iStock

<何一つ表情を変えず、でも舌だけは動かし続ける──いま何してるの?>

あるネコの不可解な動作がペット愛好家たちの心をくすぐっている。

TikTokユーザーのサラ(@sarahwallis_)がキッチンで撮影するのは、水を飲もうと蛇口の下に陣取るネコの姿だ。よっぽど喉が乾いているのか、彼は懸命に舌を動かし続ける。眼差しは真剣そのものだ。

1つだけ問題があるとすれば、それは彼が水を飲めていないということだ。しかも、一滴たりとも。

彼はいるべき場所を少しだけ間違えている。口の動きを見れば、彼が何を求めているのかは明らかだ。それなのに、水は目の横に当たり、顔の横を流れ、シンクへと落ちていく。水を飲みたかったはずが、結果としてシャワーを浴びてしまっている。

それでもネコは何一つ表情を変えず、舌だけを動かし続ける。喉が乾いているんじゃないの?

「私の小さな王子はよくこうするの」と、サラは添える。

@sarahwallis_ Reply to @tayyjadee ♬ got nothing in my brain - user10101010*•*

流れる水しか飲まない?

この一風変わった動画には(8日時点で)270万以上の「いいね!」が集まり、5万近くのコメントが寄せられている。

映像を楽しんだユーザーのVasixoxは「こんなに笑ったのは何週間ぶりだろう」と感想を述べた。

一方、ruveyda__2003からはこんなコメントも。

「さあ、彼が実際に水を飲むところを見せて。じゃないと今晩眠れないから」

実際に飲んでいるところが見たいという要望は他のユーザーからも寄せられ、こうしたコメントに応えようとサラは別の動画を投稿した。この動画でネコは水を飲むことに成功しており、心配していたユーザーたちは胸をなで下ろした。

アメリカのペットフードメーカー、ヒルズペットニュートリションの専門家によると「野生のネコは病気になるのを防ぐために流れている水しか飲まない」という。蛇口から直接飲むことを好むネコも少なくない。

「あるいは雨水や水道水のほうが冷たいということを学習したのかもしれない」

単に遊んでいるだけの可能性もあるという。そうだとしたら、その表情はズルくないだろうか。

ニューズウィーク日本版 ISSUES 2026
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

エプスタイン文書、さらに100万件か 黒塗りで公開

ワールド

ウクライナ、GDPワラント債再編手続き完了 デフォ

ワールド

プーチン大統領、北朝鮮の金総書記に新年のメッセージ

ワールド

焦点:ロシア防衛企業の苦悩、経営者が赤の広場で焼身
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 9
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中