最新記事

イギリス

大雪に埋もれた羊を掘り出す、嵐の中の救出劇が話題に

2021年12月3日(金)15時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
羊

(写真はイメージです) Groomee-iStock

<ファームの羊は雪に埋もれ、パブでは60人以上が立ち往生>

イギリスが冬の嵐に見舞われた今週、信じられないような映像がソーシャルメディア上で拡散された。大雪に埋もれた羊のために雪をかき分ける男性の救出劇は、(3日時点で)約25万回の再生を記録している。

スカイニュースによると、冬の嵐「アルウェン」の強風と大雪で数万戸が停電したという。

この嵐による積雪の影響で、ハイフィールズ農場オーナーのネブ・バーカー氏は一刻を争う問題に直面することとなる。土曜日に目を覚ますと農場は大雪に覆われており、50頭の羊の行方を案じた、と当時の不安をBBCに語っている。

幸いにもほとんどの羊は荒天から逃れるために避難していたが、見つからない残りの一部を雪の中に探すこととなった。

ツイッターに投稿された動画には、積もりに積もった雪の下から1頭の羊が救出される場面が映されている。雪が降り続くなか、バーカー氏が膝をついて雪に穴を開けているのが分かる。懸命に雪を掘り、羊に声を掛け続け、なんとか救出することができた。

このほかの羊も無事に見つかり、最終的にはすべての羊が小屋へと戻された。

バーで3日間足止めも

「アルウェン」によるトラブルはこれだけではない。

先週金曜、「英国で最も標高の高いところにあるパブ」として知られるタンヒル・インで60人以上の客は身動きが取れなくなってしまった。道路は閉鎖され、電力の供給が断たれるなど、結局3日間その場にとどまることとなった。

オーナーのアンドリュー・ハイエルズ氏がCNNに語ったところによると、それでも客は気を保っていたという。パブには燃料や食料、飲み物が備蓄されていた。月曜に除雪車によって道路が整備されると、ゲストはようやく出発することができた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スイス銀行資本規制、国内銀に不利とは言えずとバーゼ

ワールド

トランプ氏、公共放送・ラジオ資金削減へ大統領令 偏

ワールド

インド製造業PMI、4月改定値は10カ月ぶり高水準

ビジネス

三菱商事、今期26%減益見込む LNGの価格下落な
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 5
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 6
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 7
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 8
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 9
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中