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タワマン暮らしの子どもたちが陥る、危ない「高所平気症」

2021年10月13日(水)13時30分
舞田敏彦(教育社会学者)

東京の区部では、高層階で暮らす子どもの割合は高い。先程と同じく、11階以上の部屋に住む乳幼児の割合を23区別に出し、地図に落とし込むと<図1>のようになる。

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濃い色は10%を超える区で、7つの区が該当する。千代田区は25.0%、江東区は25.2%、港区は31.8%、最高の中央区では34.6%にもなる。中央区では、乳幼児の3人に1人がマンションの高層階に住んでいることになる。タワマンが林立していることを考えれば、さもありなんだ。これは2015年のデータなので、2020年データによる地図は色がもっと濃くなっているだろう。

冒頭で「高所平気症」の話を出したが、自宅のベランダや窓からの転落はむろん、学校での事故も怖い。高さへの恐怖がないと、学校の校舎や校庭の遊具からの転落事故も起きやすくなる。地上50メートル、100メートルの高さで暮らしている子どもにとって、学校の校舎や遊具の高さなど何ともない。無茶をして、事故が起きる可能性もある。

高さの感覚は、小学校に上がる前の幼少期である程度固まってしまうという。この時期の屋内外の遊びで、ジャングルジムや滑り台等に上がらせ、高さへの恐怖(警戒心)を植え付ける必要があるだろう。子どもを狙った犯罪が多発していることから、幼児の外遊びを控える家庭が多くなっているが、幼少期の育ちを大地から離れた天空で完結させると、後々何らかの影響が出る不安がある。

<資料:総務省『国勢調査』(2015年)

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