最新記事

インタビュー

【モデルナCEO独占取材】mRNAワクチンはコロナだけでなく医療の在り方を変える

CHANGING MEDICINE FOREVER

2021年8月5日(木)18時18分
デブ・プラガド(ニューズウィーク社CEO)

210803P20_MCO_06.jpg

モデルナは変異株特化型「ブースターショット」も視野に入れている CARLOS OSORIOーREUTERS

――変異株のいずれかが進化して現行のワクチンが効かなくなる恐れはあると思うか。

極めて深刻なリスクだと思う。今後どんな変異株が出てくるかは、まだデータ不足で分からない。とはいえ、新たに出てきた変異株の一部、例えばデルタ株でも、ワクチン接種後に感染するケースが出てきた。イギリスでは多くの人がワクチンを接種している。アデノウイルスワクチン(主にアデノウイルスを「ベクター=運び屋」として使うワクチン)だ。イギリスのワクチンは大半がアストラゼネカ製でファイザーやモデルナのワクチンは一部だから。だが、半年前にワクチンを接種したのに感染した人もいる。インドでもそうだ。

(mRNAワクチンの効果が低下した際に追加接種する)「ブースターショット」が必要になると思う。できれば変異株に特化したブースターショットで、新しいコード、つまり1年半前に出現したウイルスの新たなウイルス循環を免疫システムに学ばせるのが理想的だ。

このウイルスは、ブースターショットとワクチン接種によってきっと制御できる。ただし繰り返すが、それにはまだ1年以上かかると思う。

――インフルエンザワクチン同様、毎年接種が必要になる可能性は?

その可能性はある。新型コロナウイルスが消え去ることはないだろう。定期的にブースターショットが必要になると思う。

当社が進めている期待のプロジェクトの1つは、新型コロナの変異株のブースターショットと季節性インフルエンザのワクチン接種を1回で済ませるというもの。地元のドラッグストアや開業医や小児科医で秋期に接種でき、秋冬を快適に過ごせる。それが当社の目下の目標だ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請件数は5000件減、減少幅は予想

ビジネス

EU首脳、米中との競争にらみ対策協議 競争力維持へ

ビジネス

トランプ政権、対中テック規制を棚上げ 米中首脳会談

ビジネス

仏サノフィ、ハドソンCEOを解任 後任に独メルクの
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 4
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 5
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題
  • 10
    台湾侵攻を控えるにもかかわらず軍幹部を粛清...世界…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中