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ハイチでM7.2の地震で死者304人、負傷者少なくとも1800人 1カ月の非常事態宣言

2021年8月15日(日)11時41分
大地震にみまわれたハイチ南西部のジェレミー

カリブ海の島国ハイチで14日午前、マグニチュード7.2の地震が発生し、少なくと304人が死亡した。8月14日、南西部のジェレミーで撮影。ツイッターの投稿より(2021年 TWITTER @JCOMHaiti/ via REUTERS)

カリブ海の島国ハイチで14日午前、マグニチュード7.2の地震が発生し、少なくと304人が死亡した。ハイチ当局が発表した。負傷者や行方不明者も数百人おり、教会やホテル、家屋が倒壊した。アンリ首相は1カ月間の非常事態を宣言を出した。

米地質調査所(USGS)によると、震源地はハイチ西部で、首都ポルトープランスの西150キロにあるプティ・トル・ド・ニップから8キロ離れた地点。震源の深さは10キロだった。余震も続いている。

ハイチ当局によると、これまでのところ死者は304人、負傷者は少なくとも1800人に上るという。

揺れはキューバやジャマイカでも観測。11年前にハイチで多数の犠牲者を出した地震よりも規模が大きく、震源が浅い可能性がある。

ポルトープランスも強く揺れたが、ロイターの記者によると、大きな被害は出ていないもよう。

米国の津波警報システムは地震直後に津波警報を出したが、すぐに解除した。

最貧国のハイチでは7月上旬、モイーズ大統領が暗殺され、政情が不安定化している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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