最新記事

感染症対策

全米、高齢者55%がワクチン接種完了 一方で新規感染は3週連続の増加

2021年4月6日(火)09時35分

米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部は新型コロナウイルスワクチン接種について、現時点で国内の高齢者層の55%が2回の接種を完了したと発表した。写真は1月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)

米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部は5日、新型コロナウイルスワクチン接種について、現時点で国内の高齢者層の55%が2回の接種を完了したと発表した。

さらに、国民の3人に1人が少なくとも1回目の接種を終えたと明らかにした。

同時に、米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は、新規感染者数が依然1日平均6万4000人のペースにとどまっており、若年層を中心に増加していると警鐘を鳴らした。

各州のデータやロイターの算出によると、4日までの1週間の新型コロナ感染者数は前週比5%増の45万人超だった。増加は3週連続。50州中27州で増加した。

同週の入院者数も4%増と、12週間ぶりに増加に転じた。

ワクチン普及の効果を反映し、死者数は17%減少した。

また、 米エマージェント・バイオソリューションズの工場で英アストラゼネカ製ワクチンの生産を中止する政府の決定について、新型コロナ対策本部のアドバイザー、アンディ・スラビット氏は同ワクチンの安全性や効果を巡る懸念が理由ではないと言明。ワクチン生産計画にも影響しない見通しとした。

米厚生省は3日、アストラゼネカと米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンをライセンス生産するエマージェントのボルティモア工場をJ&J専用とし、アストラ製ワクチンの生産を停止するよう指示。同工場では作業員がアストラゼネカのワクチン成分とJ&Jのワクチン成分を混合するミスが発生している。

このほか、ホワイトハウスのサキ報道官はこの日、フロリダ州のワクチン配布状況を引き続き注視すると表明。ホワイトハウスの調査で、フロリダ州の人口の17%がアフリカ系なのにもかかわらず、これまでのワクチン投与のうちアフリカ系住民に投与されたのは7%以下にとどまっていると判明したため、マイアミ、タンパ、ジャクソンビル、オーランドに連邦緊急事態管理局(FEMA)のセンターを設けたと述べた。

フロリダ州のデサンティス知事(共和党)は富裕層が居住する地域に多くのワクチンを振り向けたなどとして批判されている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・フィット感で人気の「ウレタンマスク」本当のヤバさ ウイルス専門家の徹底検証で新事実
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベネズエラ、今月初めの米軍による攻撃で兵士47人死

ワールド

EU、重要インフラでの中国製機器の使用を禁止へ=F

ワールド

イラン抗議デモ、死者3000人超と人権団体 街中は

ワールド

韓国、米のAI半導体関税の影響は限定的 今後の展開
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手がベネズエラ投資に慎重な理由
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 8
    イランの大規模デモ弾圧を可能にした中国の監視技術─…
  • 9
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 10
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 6
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 10
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中