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パンデミック欧州コロナ再拡大で英閣僚が海外旅行予約に「待った」 航空株など下落

欧州の一部で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受け、英政府閣僚が夏の海外旅行を予約しないよう呼び掛けた。ロンドンの旅行代理店前で21日撮影。(2021年 ロイター/Henry Nicholls)
欧州の一部で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受け、英政府閣僚が夏の海外旅行を予約しないよう呼び掛けた。これを受け、株式市場では旅行関連株や航空会社株が下落している。
現在、英国では海外旅行は禁止されている。政府の4段階の規制緩和計画によると、海外旅行が解禁になるのは早くて5月17日で、先延ばしされる可能性もある。
ワテリー社会ケア担当相は22日、BBCに対し「あえて言うなら、今は海外旅行の予約を控えるべきだ。現時点では時期尚早だと思う」と語った。
英国ではすでに成人の半数が少なくとも1回目のワクチン接種を受けているが、フランスやイタリア、ドイツでウイルス変異株が猛威を振るい感染者が増加している。
ロンドン株式市場では、ブリティッシュ・エアウェイズの親会社IAG、イージージェット、TUI、JET2が軒並み6-7%下落し、政府が規制緩和計画を発表した2月22日以降の上昇を一部削る動きとなっている。
昨年に続き、今年も夏の旅行が規制されれば、航空業界や旅行業界は再び危機的状況に直面することになる。
シティのアナリスト、マーク・マンドゥカ氏は、このところの航空株回復をけん引していた投資家の間では疲労感がかなり強く、回復期待を背景とする上昇勢いが失速し始めていると指摘した。

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