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高齢化

長寿社会のデザインとは

2021年2月22日(月)15時03分
坊 美生子(ニッセイ基礎研究所)

年を取って身体機能が衰えるのは、誰しも「いつか行く道」であり、現在のデザインが今後も維持されれば、いずれ自分が高齢になった時、家から出て不安を感じる場面があるだろう。投稿にあった80歳代の母親のように、その不安が外出抑制につながれば、心身の健康状態にも悪影響を及ぼす恐れがある。もちろん、既に出来上がったインフラを変えることは簡単ではないが、「ゆっくり専用レジ」のように、まずは運用面を工夫することによって、できるところから修正していくべきではないだろうか。年齢によって、あるいは人によって時間軸が異なるのだという理解が広まれば、地域社会はより安心して生活できる場になり、市場にももっと良い商品やサービスが生まれてくるのではないだろうか。

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1 2020年12月28日読売新聞朝刊 気流「『ゆっくり』専用レジ設けて」
2 総務省「平成27年国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口 平成29年推計」
3 横断歩道の青信号の長さは、1メートルを1秒で渡ることを基準に設定されている。
4 筆者は研究員の眼「超高齢社会のモビリティと道路空間を考える~『ゆっくり・安全』志向の超小型EVと専用レーンの導入を~」の中で、高齢者の特性に合わせて時速30キロメートルに抑えた超小型EVを導入することと、低速車両専用レーン等を整備する必要性を論じている。

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[執筆者]
坊 美生子(ぼう みおこ)
ニッセイ基礎研究所
生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任

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