最新記事

感染症対策

オックスフォード大、コロナワクチン投与量ミスを治験参加者に知らせず

2021年2月2日(火)12時00分

英オックスフォード大学とアストラゼネカが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験に参加した被験者約1500人が、誤った量の投与を受けていたにもかかわらずミスを知らされていなかったことが、ロイターが入手した文書で明らかになった。写真は英国内のワクチン接種会場で1月に撮影(2021年 ロイター/Lee Smith)

英オックスフォード大学とアストラゼネカが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)に参加した被験者約1500人が、誤った量の投与を受けていたにもかかわらずミスを知らされていなかったことが、ロイターが入手した文書で明らかになった。

情報公開制度を通じてロイターが大学側から入手した6月8日付の被験者への書簡でオックスフォード大は、計画と異なる量のワクチンが投与されたことについて、投与量によって効果がどのように変化するか調べる機会として説明している。

ロイターが12月に報じたように、被験者らはオックスフォード大研究者の計量ミスによって約半量の投与を受けた。大学の書簡ではミスには言及していない。研究者がこの問題を英医療当局に報告し、当初の計画通り全量投与を受ける被験者グループを追加するよう指示されていたことも開示していない。

被験者の健康がリスクにさらされたことを示す情報はない。

医療倫理に詳しい複数の専門家は、治験参加者は計画が変更になった際には完全な情報開示を受けることになっているとし、オックスフォード大の研究者は透明性を保たなかった可能性があると指摘した。


[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】



ニューズウィーク日本版 総力特集:ベネズエラ攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月20号(1月14日発売)は「総力特集:ベネズエラ攻撃」特集。深夜の精密攻撃で反撃を無力化しマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ大統領の本当の狙いは?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

1月ロイター企業調査:日中関係悪化、7割が日本経済

ビジネス

1月ロイター企業調査:昨年12月の利上げ「適切」が

ビジネス

経済的対立が最大のリスクに、武力紛争に代わり=WE

ワールド

イラン外相「絞首刑の計画ない」、反政府デモ対応巡り
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 3
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 6
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    宇宙に満ちる謎の物質、ダークマター...その正体のカ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中