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感染症対策

入院できないコロナ自宅療養者が急増 重症化を察知するパルスオキシメーターは必須アイテムだ

2021年1月17日(日)13時10分
筒井 冨美(フリーランス麻酔科医、医学博士) *PRESIDENT Onlineからの転載

パルスオキシメーター搭載のスマートウォッチも

また、2020年8月にはサムスンが「Galaxy Watch 3」で、9月にはアップルが「Apple Watch Series 6」で、いずれも「酸素飽和度と体温を自動測定できるスマートウォッチ」を発売した。後を追うようにアジア製の「酸素飽和度と体温を測定できる廉価版ウォッチ」が発売され、2021年正月現在では5000円未満の製品もネット通販されている。

こに行くにしても「今日の体温」をチェックされる時代は当面続きそうなので、こういうスマートウォッチを使うのも悪くないかもしれない。

酸素飽和度がベースラインから急降下したら要注意

パルスオキシメーターを入手したら、まずは平常時に測定して、ベースラインの酸素飽和度を把握することが大切である。マニキュアのある指では正確な数値が出ないので、足指など何も塗っていない部分で測定しよう。また、寒冷地で指先が冷たい場合も脈が拾いにくいので、暖房やお湯などで指を温めた上で測定すると出やすい。

何らかの体調の変化を感じた場合、微熱であっても酸素飽和度をマメに測定し、「90%未満」あるいは「ベースラインよりも5%以上低下」がみられる場合には、「かかりつけ医師」「発熱外来」「保健所」などに電話して「受診すべき病院」などの指示を仰ぐことを強くお勧めしたい。




筒井 冨美(つつい・ふみ)

フリーランス麻酔科医、医学博士。地方の非医師家庭に生まれ、国立大学を卒業。米国留学、医大講師を経て、2007年より「特定の職場を持たないフリーランス医師」に転身。本業の傍ら、12年から「ドクターX~外科医・大門未知子~」など医療ドラマの制作協力や執筆活動も行う。近著に「フリーランス女医が教える「名医」と「迷医」の見分け方」(宝島社)、「フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方」(光文社新書)

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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