最新記事

アメリカ政治

トランプ弾劾裁判、2月8日の週に開始 米上院与野党が合意

2021年1月24日(日)12時47分

米民主党上院トップのシューマー院内総務はトランプ前大統領に対する弾劾決議が25日に上院へ送付されるとの見通しを示した。写真は1月20日、議事堂を出るシューマー氏(2021年 ロイター/ Melina Mara)

米上院のシューマー民主党院内総務は22日、トランプ前大統領に対する弾劾裁判を2月8日の週に開始すると明らかにした。当初の予定より2週間遅らせることで共和党と合意した。これにより上院はバイデン政権の政策審議や閣僚人事の承認手続きのための時間を確保する。

シューマー氏はトランプ氏に対する弾劾決議(起訴状に相当)が25日に上院へ送付されると述べた。共和党のマコネル上院院内総務は歓迎する意向を示した。

上院の規則によると、弾劾裁判は弾劾決議が上院に送付された翌日(日曜日を除く)の午後1時から開始されることになっている。

シューマー氏は弾劾裁判の開始を遅らせることにより上院はバイデン大統領が指名した閣僚の承認採決などの重要な責務を速やかに果たせるほか、下院の訴追委員とトランプ氏の弁護団は裁判に備える時間的余裕が得られると指摘した。

議会で「この間に上院は閣僚の指名や新型コロナウイルス救済法案など国民のための他の懸案事項に引き続き対処する。同法案は新型コロナに苦しんでいる何百万人もの国民を救済する」と述べた。

マコネル氏の報道官は民主党がトランプ氏の弁護団により多くの準備期間を与えたことを共和党議員は喜んでいると述べ、弾劾裁判が2月9日にも始まる可能性があるとの見方を示した。

現在の予定では下院の訴追委員が訴追理由を説明する準備書面を提出し、トランプ氏側が2月2日にこれに対する反論書面を出す。8日に双方の冒頭陳述が行われる。

トランプ氏の命運はマコネル氏が握っているとみられている。マコネル氏は19日、今月6日に起きた連邦議会議事堂の乱入事件はトランプ氏が誘発したものと非難した。

ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に対し、上院が弾劾裁判とバイデン大統領が進める1兆9000億ドル規模の景気対策法案などの審議を同時に進めることは可能とした上で、「現在の危機時に国民を救済するバイデン大統領の提案は、このプロセスにおいて遅らせることができない」と強調した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・議会突入の「戦犯」は誰なのか? トランプと一族、取り巻きたちの全内幕
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】



ニューズウィーク日本版 ジョン・レノン暗殺の真実
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月16日号(12月9日発売)は「ジョン・レノン暗殺の真実」特集。衝撃の事件から45年、暗殺犯が日本人ジャーナリストに語った「真相」 文・青木冨貴子

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 5
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中